外貨建取引の有利換算:どの為替レートを使う?TTM・TTB・TTS

税金

新たに外貨建取引を始めました。

為替レートってどれを使えばいいんですか?

くま税理士
くま税理士

原則としてはTTMを使いますが、有利な選択をすることもできます。

それでは詳しくみていきましょう。

3種類の外国為替相場

為替レートには

  • TTB(Telegraphic Transfer Buying Rate):電信買相場
  • TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate):電信仲値相場
  • TTS(Telegraphic Transfer Selling Rate):電信売相場

の3種類があります。

TTMが基準で、TTBは「銀行が外貨を買う(Buying)」、TTSは「銀行が外貨を売る(Selling)」という意味です。

銀行の立場からみた言い方ですね。

金額は

  • TTB < TTM < TTS

差額は手数料です。

外貨建取引の換算

では、外貨建取引を換算するときは、どの為替レートを使えばいいのでしょうか。

原則はTTMです。

原則

TTM(Telegraphic Transfer Middle Rate):電信仲値相場

でも、継続適用を要件に、有利な選択をすることができます。

有利な選択?どんな風に選んだら有利なんですか?

くま税理士
くま税理士

収益や資産はTTB、費用や負債はTTSを選ぶと、所得が小さくなるように換算することができます。

特例
  • 収益・資産…TTB(Telegraphic Transfer Buying Rate):電信買相場
  • 費用・負債…TTS(Telegraphic Transfer Selling Rate):電信売相場

※継続適用が要件

たとえば収益の場合は

売上:5,000EUR
  • 原則:TTM(120円)で換算すると…600,000円
  • 特例:TTB(119円)で換算すると…595,000円

TTBで換算した方が、少なくなりますよね。

逆に費用の場合は

仕入:4,000EUR
  • 原則:TTM(120円)で換算すると…480,000円
  • 特例:TTS(121円)で換算すると…484,000円

TTSで換算した方が、多くなります。

これを合算すると

売上5,000EUR・仕入4,000EURのときの所得(利益)
  • 原則:600,000-480,000=120,000円
  • 特例:595,000-484,000=111,000円

特例の方が所得(利益)が小さくなります。

ただし、この特例は継続適用が要件です。

外貨建取引の換算は、外国通貨の種類ごとに適用となりますので、新しい通貨の取引を始めたときに、有利選択をしておきましょう。

コラム:外国通貨の思い出

Euroの思い出

2020年3月現在、1Euroは120円前後です。

Euro導入初期の2002年頃に旅行で初めて使いましたが、当時も120円前後でした。

でも、すごいEuro高の時期がありましたよね。

なんと160円台後半!2008年頃です。

その真っただ中にヨーロッパに住んでいました。

クレジットカードを使ったりすると、レートが170円なんてことも。

200万円ぐらい使ったと思うのですが、今のレートと比較すると5,000Euro近くの為替差損です。

トホホ…orz

pesoの思い出

日本でおなじみの通貨といえば、ユーロとドル(USD、AUD、CAD、NZDなど)ですよね。

そんなメジャーな通貨しか使ったことがなかったわたしが、メキシコに行くことに。

メキシコの通貨ってなに?

くま税理士
くま税理士

peso(メキシコ・ペソ)ですね。

いつものように、出発前にいくらか現金を…と両替所へ行き

pesoください!

ごめんなさい。うちでは取り扱いがないの。

大きな銀行に行ってもらったらあると思うんだけど…。

えっ!ないとかあるの!?

想定外の返事に驚きつつ、まあそんなものか…と大手銀行へ行き

pesoください!

おいくらぐらいご必要ですか?

今これだけ(数千円分)しかないんです…。

えっ、まじで?

誤解のないように言いますと、一応、都会(政令指定都市)の中心部にあるメガバンクのひとつです。

メジャーでない通貨がこんなに手に入りにくいとは思いませんでした。

あまりの衝撃に絶句していると

ご出発はいつですか?

来週帰ってくる人がいて、いくらか入ってくる予定なんですが…。

と教えてくれました。

結局その日は数千円分を両替し帰宅。

後日お電話をいただいて、再度両替に行きました。

しわくちゃの紙幣とバラバラの硬貨を全部もらって、ようやく合計で3万円分ぐらいを用意することができました。

外国に行くときに現金がたったの3万円…。

田舎の方に行く予定だったので

きっと現金使うよね…

でも物価が安いので足りるかな…

足りなかったら現地で両替すればいいか…

と不安をかかえて出発しましたが、3万円でスーツケースいっぱいのお土産が買えました(笑)

おわりに

外貨建取引の有利換算についてお話ししてきました。

国際取引には為替の影響がつきものです。

取引を始める際には、使用する通貨や為替レートなどをしっかりと確認しておきましょう。

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