この秋(10月)から、イタリア語の勉強を始めました。
外国語が好きで、常々色々な言語を聴いたり言ってみたりしていますが
などではなく、本格的に学習を始めるのは、ドイツ語以来です。
ちなみにドイツ語は、CEFR(ヨーロッパ共通言語能力参照枠)のB1を修了しています。

イタリア語も、まずは同じくらいを目指したいね。
イタリア語を選んだ経緯と、学習状況をご紹介します。
言語選びアレコレ
ヨーロッパで初めて行ったのがイタリアでした。
そのときからイタリア語には興味があり、実際に20代の頃に

何か言語を始めよう!
と思いついたとき、第1候補はイタリア語でした。
けれど

何か目標があった方がいいよね。
と思い、検定試験の日程を調べたところ、半年以上先で

飽きちゃわないかな…。
と心配になりました。
そこで、NHKの語学講座で、他の言語をいくつか聴いてみたところ、気に入ったのがドイツ語でした。
検定試験も4か月後くらいにあるようですし、軽い気持ちでドイツ語を始めてみることにしました。
その結果、言語にも文化にもすっかりハマり、留学までしてしまったのでした。
そんなこんなで、一度は諦めたイタリア語。
その後も、他の国や言語に関する知識が増えたこともあり、新たな学習言語の検討をするたびに、候補になりつつ、いつも決めきれませんでした。
母語話者や公用語の数を考えると、断然
です。

来年はパリオリンピックだしね。
ドイツでも、第3言語は仏語か西語、というドイツ人(ドイツ語が母語の人)が多かったです。
また、ドイツ語を学んだことを活かすなら
は似ていますし、北欧の3言語
も、同じグループです。
でも北欧なら
も面白そうですよね。
音声が好きなのは
ですし、仲間外れ言語の
にも興味津々です。
といった感じで、このあたりのヨーロッパ諸語を、ぐるぐるぐるぐる10周くらいまわりにまわって

やっぱり好きなやつにしよう。
と、この度ようやくイタリア語に決めたのでした。
始めてみると大正解でした。
イタリア料理が好きなのと、子どもの頃にピアノを習っていたので、聞き覚えのある言葉が満載です。
そういえばレッスンの帰りに

先生が「シ」のことを「スィ」って言うから気持ち悪い…。
と母に言ったところ

イタリア語だから先生が正しいのよ。
と言われたような言われなかったような…。
音楽用語といえばイタリア語ですよね。

ドーはどーなっつーのドー♪(銀シャリさん風)
特に、オペラはイタリア語で書かれたものが多いです。
次いでドイツ語でしょうか。

Wein(ウィーン)でDie Zauberflöte(魔笛)を観ました♪
魔笛は、モーツァルトが書いたドイツ語のオペラです。
ウィーンで鑑賞した際に、正規のセリフを面白おかしく言ったのか、アドリブだったのかは忘れてしまったのですが
があり、ドイツ語がわかったおかげで、みんなと一緒に笑うことができました。
このときは本当に

ドイツ語やっててよかったー!
と思いました。
イタリア語で有名なのは
ですね。
奇遇にも、この2作品の本(DVD BOOK)を持っていました。

またじっくり読んで観てみようと思います。
イタリア料理だと
は、おなじみですよね。
ちなみに、ピッツァが2枚あるときは

Ci sono due pizze.
です。
そして、ワインがおいしいときはbuonoですが、ピッツァ(1枚)がおいしいときは

Che buona!
です。
イタリア語の語尾変化は、韻が美しくて覚えやすいです。
そのほかにも、ファッション雑誌の名前になっている
は
という意味だと、このたび初めて知りました。
料理、音楽、ファッションなど、イタリア語が使われている場面は、本当にたくさんありますね。
語学に精通する友人も

興味があるものは吸収が早いよ。
と言ってくれました。
文字や音など、言語自体が好き、というのも大切ですが、その言語が使われる文化に興味関心があるというのも、言語選びの重要なポイントですね。
NHKゴガクで複数言語を学ぶ
みんな大好きNHKの語学講座。
新しい言語を始めようと思ったとき
という方は多いですよね。
私もドイツ語はNHKで始めました。
言語は限られますが、番組があればおすすめです。
ちなみに

私はラジオ派です。
ということで、ラジオ講座を2か月続けているところです。

主な言語のラジオ講座ですが、今は
に分かれているようです。
テキストには両方載っていますが、応用編は
が対象です。
イタリア語はイチから始めますので

応用編は難しすぎるね…。
聞いている分には楽しいですし、使いそうな表現が出てきたら覚えておくようにしていますが、まだまだ時期尚早です。
なので、開始当初は

入門編だけをのんびりやろう。
と思っていました。
イタリア語の通常放送は
です。
でもイタリア語の前に、7:00から
と、4言語を続けて放送しています。
外国語好きとしては

これは我慢できないね。
ということで、ちゃんと聞いているかは別にして、たいてい1時間流しっぱなしにしています。
ちなみに、通常放送を聞き逃しても
で聞くことができますので、イタリア語の入門編だけは、繰り返し聞いて勉強しています。
月・火・水は、それぞれの入門編です。
ドイツ語は、音の出る用事をしていて聞こえにくかったりしても、余裕をもって一緒にリピートしたり解答したりできますし、余談部分も楽しめます。
イタリア語でも余談部分があり、一部聞き取れることもありますが、基本的に内容の理解は、講師の日本語訳だよりです。
また、スペイン語とイタリア語が似ていることは知っていましたが、実際にイタリア語の学習を始めてから、両者を改めて聞き比べると

まじでソックリ!
ここまで似ているとは思いませんでした。
超ビギナーだと、どちらかわからなくなったりしそうです。
それが理由かはわかりませんが、通常放送でも再放送でも、スペイン語とイタリア語が続けて放送されることはありません。
そしてフランス語は、今回の言語選択で、実は第2候補でした。
内容はあまり理解していませんが、鼻母音を真似したりして楽しんでいます。
続いて、木・金は応用編です。
スペイン語、フランス語は、分不相応なのでBGMです。
イタリア語は、上述のとおり、使いそうな表現が出てきたら覚えておくようにしています。
また、講座の舞台が、行ったことのあるローマなので、講師の日本語訳だよりですが、内容もとても楽しめています。
そしてドイツ語ですが

めっちゃおもしろいじゃん!
今回の応用編は、ドイツのラジオ番組(ポッドキャスト)を取り上げているようでした。
実は、ネットラジオで色々な国のラジオ放送を聞くのが好きで、ドイツに住んでいたときは地元のラジオ局の放送もよく聞いていました。
たいてい

政治の話をしているみたいだねー。
とか

今のは天気予報だね。
とか、大まかにはわかりますが

めちゃくちゃ速くて意味不明…。
なこともしばしば。
そんなラジオ放送を聞き取るための
のコーナーに、夢中になってしまいました。
ラジオ放送と同じ文章をゆっくり読んだ場合と、通常のスピードを比べて、どこが省略されたり繋がったりしているのか、なぜ聞き取りにくいのかを、事細かに解説してくれます。
なんとなく理解していたことや、自分も感覚で知らないうちに繋げたり省略したりしていたことでも、言葉できっちり説明されると、とてもすっきりします。
ということで、11月からはドイツ語のテキストも買ってしまいました。(笑)

もちろん、第1目的の
も順調に進めています。
動詞の活用や、名詞、形容詞の語尾変化、定冠詞と不定冠詞などは、どの言語でもおなじみですね。
ドイツ語と比べると

名詞の性が、男性と女性だけ♪
なのは、とてもわかりやすいですし、区別もつけやすいです。
そういえば、ドイツの学校で、スペイン人のクラスメイトが、ドイツ語には、男性、女性に加えて、中性名詞もあって、区別も難しいことについて

スペイン語は、男性と女性しかないし、語尾で99%わかるんだよ!
と、99%をやたらと強調して力説されたことがあります。
当時は

う、うん…。そうなんだね…。
と迫力に圧倒されただけでしたが、スペイン語とイタリア語が似ていることをふまえて考えると、今になって、その気持ちはとてもよくわかります。
また、ドイツ語は、英語と似ていて混同することがありましたが、イタリア語は全然違うので、意外とすんなり入ってきます。
たとえば、イタリア語で
って何だと思いますか?
なんと、な、なんと
のことです。

カメラじゃないんだね。これはびっくり!
似ている言語の方が習得しやすい気がしますが、イチから始めるなら、全然違う方が学びやすいのかもしれませんね。
そして、今のところ、講座の中で私が一番楽しいのは
です。
巻き舌がクセになりそうですが、毎日やっている英語の音読練習でも巻きそうになるので、これは要注意です。(笑)
また、ドイツでイタリア人と一緒に住んだことがあり、もちろん彼女とはドイツ語で話していたのですが

ラジオの人と、なんだか声が似てるんだよね。
彼女がイタリア語を話すと、こんな感じなのかなーなんて思いながら、大声ではりきって真似しています。
おわりに
初心者として
の学習を始めたところ、ひょんなことから、学習歴のある
の学び直しもすることになりました。
混同するかなと思いましたが、今のところ意外とうまくいっています。
の両方の講座がNHKにある場合は、ぜひ
を別言語で併用してみて下さい。

めちゃくちゃ楽しくておすすめです。