季節の変わり目と換毛期が重なるこの季節。
皆さんのうさぎさんは元気にお過ごしですか?
最近の換毛期のお手入れと
をご紹介します。
獣医さんのイリュージョン
愛兎は2~4歳の間、年に2~3回はうっ滞や胃拡張で病院に駆け込んでいました。
ところが5歳の1年間では
たったの1回でした。
このくだり、前にも書きましたが、何度も言いたくなるくらい喜ばしいことでした。
回数が減ったのは、愛兎が年齢を重ねて自己管理が上手になったと思われることや、飼い主の温湿度管理や食事状況の観察などの能力が向上したことが、大きな要因なのではないかと思います。
でも、それだけでなく、換毛期のお手入れにも
秘策があります!
この5歳の時の、たった1回のうっ滞は、7月末のことでした。
ちょうど大換毛中だったのですが、毎日ブラシをして、しっかりお手入れをしているつもりでした。
丸めて頭に乗せられるくらいたくさん毛がとれて、いつものようにおしりに段差ができています。
この状態で、2日後にうっ滞になり、翌日病院に行きました。
毎度おなじみの
の処置をしてもらい、獣医さんは、愛兎の抜けた毛をくるくる丸めながら、症状や飲み薬の説明をしてくれました。
そして終わり際に
でも今回の原因は、これもあると思いますよ。
と言って、愛兎のお尻にあった段差の、境目あたりの毛を、指でつまんでスポスポ抜き始めたのです。
そんなに抜けるの!?
と、驚くほど束でたくさん抜けます。
想定外の光景に
手品?イリュージョン!?
と、開いた口が塞がりませんでした。
実は1~2歳頃の換毛期には、ハゲるほどブラシをしていて、やり過ぎもよくないと言われたことがありました。
そこで、控えめにするようになったのですが、ちょうどそのあとから、うっ滞や胃拡張になるようになりました。
偶然かもしれませんし、愛兎が小さい頃は飼い主も知識が乏しく、苦しんでいたけれど気づいてあげられていなくて、自力で回復していただけかもしれません。
また、換毛期ではないときに調子が悪くなることもありましたし、因果関係はありません。
でも、この獣医さんのスポスポ抜く様子を見て、控えめにし過ぎていたのかもしれないと思いました。
やり過ぎもよくないと言われたからといって
加減があったよね…。
まだまだ修行が足りない飼い主なのでした。
ということで、病院から帰り、回復し始めた頃に、獣医さんと同じように、境目あたりの毛を指でつまんで引っ張ってみました。
最初の数回は
ん?やっぱり抜けないな??
となりましたが、毛の流れに沿って、少しだけ力を入れて引っ張ると、スポスポと束になって次々と抜けます。
結局、山型になっていたおしりの境目は、ふもと付近で平らになるまでとれました。
その後も、暇さえあればスポスポして、1週間後には段差はほとんどなくなりました。
うさぎさんは骨が軽くて本当にか弱いので、優しく接するうさ飼いさんばかりだと思いますが、いつもより少し強めに、勇気を出してグッと引っ張ってみてください。
つまんで、毛の流れに沿って、少しずつ力を強める感じでやるとうまくいきます。
もし束でスポっと抜けたら、その周辺の毛も抜けやすい状態になっている可能性があります。
その大きな束を、毛づくろいのときなどに飲み込んでしまうと心配ですよね。
まだ抜ける状態でないところは、少しくらい強く引っ張っても抜けません。
もちろん、境目があるからといって必ず抜けるわけではありませんし、嫌がる場合はやめてあげてください。
でも、抜けるべき毛だった場合は
意外と気持ちいいみたいです。
くれぐれも無理は禁物ですが、段差ができているときは、ぜひ一度、ナデナデのついでに、境目をむしってみてください。
コロコロマスターへの道
このイリュージョンを見せてくださった獣医さんは、もうひとつ金言もくださいました。
コロコロとかダメですか?
当時は、折に触れて3年以上挑戦し続けていましたが、まだコロコロはマスターしていませんでした。
そこで、従来通りブラシやガムテープなどを使いつつ、スポスポして抜いた毛のために、新しい集毛器を作ってみたりもしました。
そして、新しいブラシを試したついでに、諦めずに挑戦してみたところ、ついに成功したのです。
結局4年近くかかったね。
大きなコロコロも余裕で、今では大活躍です。
小さなコロコロなら、頭の前の方から近づけてもへっちゃらです。
これは少し前だと
信じられない光景です!
コロコロは、大量に抜ける時期ですと、1回転ですぐにめくらなければならなくなりそうですが、換毛し始めの時期には特におすすめです。
粘着力が弱めのものを取り付けた小さいコロコロで、ナデナデ代わりに当てていくと、どこが抜け始めているのかを確認できます。
抜け始めている場所がわかれば、その周辺を重点的にお手入れできますね。
愛兎もまだ、顔まわりは嫌がって逃げてしまうことがあります。
怖がりなうさぎさんは難しいかもしれませんが、歳をとると使えるようになることもありますので、ストレスにならない範囲で、諦めずに試してみてくださいね。
ラスボス:ミニクリーナー
あんなに怖がりだったのに、コロコロまでマスターして、随分と成長し余裕たっぷりの愛兎です。
いよいよアレに挑戦するときが来たね!
ミニクリーナー(掃除機)の活用は、遥か昔から企んでいましたが、しばらく忘れていました。
ちょうどうさ友さんが、クリーナーを使っている様子をSNSで投稿していて、思い出しました。
まだ若いロップちゃんですが、大きな音に余裕の表情で、気持ちよさそうに吸われていました。
その動画に勇気をもらい
うちもそろそろいけるんじゃない?
と、ひさしぶりにミニクリーナーを出しました。
さっそく、かじろうとしたりホリホリしたり、楽しそうに遊んでくれました。
でも電源を入れると、音が大きすぎて、驚いて飛び上がり、遠くへ走っていってしまいました。
逃げた先では、目を見開いて、びっくり顔で挙動不審になっています。
ごめん、ごめん。
まだ早かったようです。
もう少し静音のものを探してみてもいいかもしれませんね。
おわりに
換毛期の必殺お手入れ
をおすすめするとともに
の挑戦歴をご紹介しました。
換毛期のお手入れ方法や道具はたくさんありますが、年齢とともに、できることや使える道具が増えてきました。
これからも
でも
愛兎にとって快適で最適なお手入れをしっかりして、換毛期を乗り越えていきたいと思います。
皆さんのうさぎさんのうっ滞の回数が、1回でも減りますように。