国際郵便の今「書類か物品か」宛先による感覚の違い

雑記
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今年も無事にポストカードを発送することができました。

国際郵便については、年々規制が厳しくなっています。

ポストカードを差し出す際に、郵便局でいろいろ教えてもらいましたので、最新情報を交えてご紹介します。

外国への手紙:書類か物品か

以前から、特定の郵便種別で、特定の国や地域へ

  • 物品

を送る場合は、「通関電子データ」の送信が義務になっていました。

それが、2024年3月1日から、すべての郵便種別、すべての国や地域宛へと、対象が広がりました。

ただし

  • 書類

を送る場合は、従来どおりの宛名書きで、手紙(書状)として送ることができます。

今回私が送った「手紙」には

  • ポストカード
  • 手紙
  • 名刺

が入っています。

ポストカードは、厚紙を重ねて透明袋に入れた状態です。

手紙

全部「書類」だよね?

郵便局のサイトによると、この「書類」の範囲は、かなり幅広く認められていることになっています。

ところが、この

  • 物品か書類か

の判断は、どうやら宛先の国や地域の税関次第らしいのです。

郵便局員さんによると

  • 金銭的価値があるもの

と判断されると

  • 物品

に該当し、税関検査の対象となるそうです。

そして最近は、返送されてしまったり、問合せなどにより遅延したりすることが、多くなっているそうです。

そう言えば昨夏には、フランス宛のオルゴール付きカードが、戻ってきてしまったという情報も聞いていました。

残念ながら、世界的に国際郵便に対する規制が厳しくなっているようですね。

インターネットの普及で、国を超えたやり取りが増えたのは喜ばしいことですが、一方で、セキュリティ面や通関業務に問題を抱えることにも繋がります。

物品として送る場合の「通関電子データ」についても、事前送信はもちろん、その正確性や情報量に対する要求が、各国で高まっているそうです。

最新の状況や、特定の国の個別の事情などについては、郵便局の方がよくご存知です。

窓口で確認して、確実に、または納得して、国際郵便を利用したいですね。

ちなみに、今回の私の場合は、窓口で中身を伝えたところ

うーん。とりあえず一度送ってみて…。

そうですね。届くことを祈りましょう…。

ということになり、「手紙」として差し出しました。

その後、数名の方から到着の連絡を頂き、無事に届いたことがわかったのですが、幸いにも(残念ながら?)愛兎のポストカードは

  • 金銭的価値があるもの

とは判断されなかったようです。

愛兎の笑顔には、お金で買えない価値がある。Priceless!

宛先による感覚の違い

今回、無事に到着したと連絡を頂いたのは、ヨーロッパ(主にドイツ)とアメリカの方でした。

郵便局に行く前の感覚としては、ヨーロッパ、特にドイツ宛は送り慣れているので

まーいけるやろ。

と軽い気持ちでした。

一方、アメリカ宛については

ちゃんと届くかな…。

と少し不安でした。

というのも、昨年初めてアメリカへ手紙を送ったのですが、2か月後くらいに

なぜか戻ってきてしまったのです。

幸い、国際書留にして送り直したら届いたのですが

封をしているだけでテロと思われたのかな!?

などと勝手な妄想をして、なんだかとても規制が厳しいイメージを持ちました。

上述の「通関電子データ」の義務付けも、たしかアメリカ宛が最初だったと思います。

なので、窓口では宛先を見せながら

ドイツは大丈夫だと思うのですが、アメリカが…。

と言いかけたのですが

ヨーロッパはとても厳しいですが、アメリカはそうでもないですよ。

と言われました。

特にEU加盟国へ物品を送る場合は、正確な

  • HSコード類

が必要だそうで

ヨーロッパに送る方は、皆さん苦労されています。

とのことでした。

表向きには「推奨」となっていますが、実際のところ「必須」と言える状況のようです。

EUは、広告や個人情報などに関する規制も、早くから行われていて厳しいですよね。

ヨーロッパでは、長い長い歴史の中で土地や権益を奪い合ってきたので、時代の変化とともに新たな問題が発生するという経験の回数が半端ではありません。

なので、嗅覚とでも申しましょうか

クンクン。なんだかあとで問題になりそうな気がするわ。

となると、同じような過去の事例に習って、即座に動き出すのでしょう。

進んでいるとか、排他的とかではなく、単に他の地域に比べて、国を超えた様々な問題への対応に慣れているのだろうと思います。

そしてその対応は流動的で、大きな問題になりそうなら厳格に対処しますが、大勢に影響がない些末な事案については、柔軟で緩い印象です。

ということで、日本からはるばるやってきた薄っぺらい封筒を見て、たとえ中身が何かわからなくても

送り返す方が面倒じゃない?

日本からだからきっと大丈夫よ。

などと会話するドイツ人を思い浮かべ

大丈夫なんじゃない?

と思ったのでした。(日本に対する信頼は絶大です。)

でももし仮に

  • 厚さが○ミリ以上は不可

などと、独自に決めごとがされていたとしたら、数十枚の便せんに長文をしたためた100%手紙だったとしても、あっさり送り返されるかもしれません。

中身を見せて

書類じゃん!

と言ったって

決まってるのでダメでーす。

と取り合ってくれない場面が想像できます。

そんな、合理的でもあり、杓子定規で融通が利かないこともある、愛すべき国ドイツなのでした。(個人のイメージです。)

一方で、アメリカは、私にとって未知の国です。

行ったことはなく、映画やドラマ、ニュースなどで見たことしかありません。

手紙を送ったのも、昨年が初めてでした。

その初めての手紙が戻ってきてしまい、おそらく宛先に不備があったのだと思いますが、それも、土地勘がなく、慣習などにも馴染みがなかったことが原因かもしれません。

昨年は送り直して成功したものの、今回でまだ3回目です。

しかも宛先は

初めて聞いた地名です。

そんなアメリカについて、郵便局員さんは

アメリカは意外と大丈夫ですよー。

と軽い感じです。

そして宛先の地名を見て

○○だったら△△州ですね。

と、よくご存知のようでした。

実際に、上述のHSコード類の件についても、ヨーロッパに比べるとアメリカは厳しくないそうですが、やっぱり「知っている国」って、どこか根拠のない安心感があるのかもしれませんね。

おわりに

ポストカードの発送に際し、郵便局で教えてもらった、国際郵便の最新情報をご紹介しました。

国際郵便に対する規制が、ここ一年でまた厳しくなったことを感じました。

ほかにも、遅延が発生していたり、SAL便の引受が停止していたり、コロナ禍以来混乱が続いているようです。

外国への郵便は、ちょっとした贈り物を送るだけでも結構面倒ですが

私は大好きです。

海を渡って(航空便ですが)荷物が旅をするのを想像すると、わくわくしてとても楽しい気持ちになります。

皆さんも、機会があればぜひ利用してみてくださいね。

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