
国外財産調書は郵送で提出しています。

国外財産調書もe-Taxできますよ。
国税庁が提供する
について解説するとともに、使用例のひとつとして
をご紹介します。
e-Taxソフト
税務手続のオンライン化が進み
を利用して
の申告をする方が、随分と増えました。
さらに
を使いこなし
などに活用されている方も、多くなりましたよね。
インボイス登録を機に

e-Tax(WEB版)を知りました。
という方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
けれど現況では
で行うことができる手続は、一部に限られており、これらの親玉は
です。
パソコンにインストールして使用するソフトで
を行うことができます。
長年変わらない、ドット絵のアイコンが懐かしいですね。

申告の主なところでは
が可能です。
ただ、確定申告書等作成コーナーや市販の税務ソフトにあるような、入力補助機能はほとんどありません。
手書きでも作成できる程度に内容を理解していないと、利用するのは難しいかもしれません。
けれど
といった場合であれば、一般の方でも使って頂けるのではないかと思います。
また、申請・届出については、今のところ、e-Taxソフト(WEB版)で作成可能なものは、ほんの一部です。
たとえば、所得税は
のみ、消費税でも
の3つだけです。
これら以外の、所得税や消費税の申請・届出は、パソコンにインストールしたe-Taxソフトでしか、行うことができません。
たとえば

確か「開業届」で使いました。
といった感じで、必要に応じて上手に使われている方もいらっしゃいますね。

素晴らしいです。(パチパチパチ♪)
e-Taxソフトは、少しとっつきにくいかもしれませんが

なんてったって無料です!
皆さんが納めた税金で作られているソフトですので、ぜひとも活用したいですね
国外財産調書
国外財産調書は、5,000万円を超える国外財産を有する方(居住者)が、税務署へ提出する書類です。
12月31日時点の、国外財産の種類や価額などを記載し、翌年の6月30日までに提出します。
もちろん、e-Taxでも提出することができます。
ところが

国外財産調書だけは郵送で提出しています。
という声が、複数ありました。
既にe-Taxソフトを使いこなし

税務手続は、原則として「ALL e-Tax」派です。
という方でもです。
理由はというと

該当の手続が見つからなかったので、できないのだと思っていました。
国外財産調書の手続上の分類は、申請・届出手続の
です。

「所得税」じゃないんですね。

そうですね。見つけにくいですね。
最近は、国外財産調書のパンフレットなどに
との記載があり、見つけやすくなりました。
けれど、数年前に確認したときに見つからず郵送で提出し、そのまま同じ方法を続けているという場合もありますね。

同じことの繰り返しだと、つい前年を踏襲してしまいます。
ということで、既にe-Taxソフトを使われていることが前提にはなりますが、国外財産調書を作成し始めるまでの手順を例に、新たな手続の追加方法を確認しておきましょう。
e-Taxソフトを起動させると、バージョンアップの確認等のメッセージが出たあとで、「更新済みメッセージ表示」の画面が表示されます。

ここで[追加インストール]のボタンを押すと、「追加インストール」の画面が開きます。

国外財産調書は
にありますので、こちらを選択し[インストール]を押します。
インストールの処理が完了すると、e-Taxソフトが起動します。

新しい手続の作成方法は、既存の手続と同様です。
メニューの[作成]→[申告・申請等]を選び[新規作成]のボタンを押すと、「申告・申請等の作成」の画面が表示されます。

1つ目の画面では
を選択し[次へ]を押します。

2つ目の画面で、ようやく各手続名が出てくるので
を選択し[次へ]を押します。

3つ目の画面で、任意の申告・申請等名を入力し、内容を確認して[OK]ボタンを押すと「申告・申請等基本情報」の画面が表示されます。

必要事項を入力し、内容を随時確認しながら、作成を進めていくといいですね。

各手続(税目)は、e-Taxソフトをインストールする際にも選択できます。
けれど、膨大な数の手続が用意されていますので
というのは、その判断がなかなか難しいですし、得策ではありません。

バージョンアップも頻繁にあるしね。
ですので、必要になるたびに、きちんと分類を把握した上で、ひとつずつ追加するのがおすすめです。
利用可能手続は、e-Taxのサイトで調べられますので、確認してから追加しましょう。
おわりに
国税庁が提供する
について解説するとともに、使用例のひとつとして
をご紹介しました。
なお、そうこうしているうちに、国外財産調書も
で使えるようになるかもしれません。
e-Taxソフト(WEB版)の法定調書関係は、年末調整に関するものが既に採用されており、今後も対応が進むのではないかと思います。
また、つい最近公開された「令和6年分確定申告特集(準備編)」では、マニュアルなどを掲載している「作成コーナーの操作要領等」のページで、なぜか主要項目と並んで
の案内が掲載されていました。


作成コーナーは関係ないですよね?

マニュアルでもなさそうだしね。

利用者や問合せが、多いのかもしれませんね。
体感でも、コロナ明けで帰国された方が大勢いらっしゃるのか、近頃は「国外財産調書」に関するご相談が増えたように思います。
似たような「財産債務調書」については、直近の改正で対象範囲が広がったため、提出者は増えているはずです。
この2つはセットで取り扱われることが多いのですが、もしかしたら早い段階で
に組み込まれる可能性がある、最有力候補かもしれません。
今年(2024年)は春に、e-Taxの各種WEBシステムの統合と機能改善があり、今後開発が加速しそうです。
e-Taxソフトを使ってみるのが

ちょっと自信ないなぁ…。
ということなら、しばらく待ってみてもよいですが、レトロなアイコンのうちに、一度さわってみておくのも面白いですね。
