オリンピックが閉幕し、3月6日からはパラリンピックが始まります。
そのオリンピックのクロスカントリーで、大注目となった
のクレボ選手の母国である
について少し調べてみたところ、興味深い言葉が見つかりました。
friluftslivとkoselig
ノルウェー文化を象徴する言葉として
という言葉があるそうです。
friluftslivは、fri(自由)lufts(空気)liv(生活)と訳すことができますが
を意味する、生き方の哲学を表す概念だそうです。
ノルウェーでは
などの自然の中で過ごすことが、特別なレジャーではなく生活の一部となっています。
オリンピックのクロスカントリーの解説でも
といった、北欧の人達の生活の一面が紹介されていました。
一般の人達の間では、スキー用具が、日本でいう
などと同じような使い方をされていて、クロスカントリースキーは、日本人にとっての
といった、健康のためのちょっとした運動と同じ位置付けのようです。
激しいスポーツやアウトドア活動ではなく、自然と静かにつながって心身を整える暮らし方が大切にされているのですね。
また、天気に関係なく屋外へ出かけるそうで
という言葉もあるそうです。
日本では、季節の変わり目に服装を失敗して体調を崩すことがよくありますが、そういう人は少ないのかもしれません。(笑)
一方、koseligは
という意味で、他にも
とか
といった表現にも使われる言葉のようです。
具体的には
といった、物理的な暖かさと心のぬくもりが感じられる感覚のことだそうです。
寒くて暗い冬が長い国だからこそ、家の中のあたたかさや人とのつながりを大切にする文化が根付いているのですね。
これであなたも、ノルウェー生活を感じることができるかもしれません。
聴いてみよう言ってみよう
それでは、この2つの言葉の発音練習をしてみましょう。
学んだことのない言語の、知らない言葉に出会うと

どんな音なの?
と聴いてみたくなり、さらに

真似して言ってみたい!
とわくわくします。
ということで、翻訳ツールやYouTubeなどで音声を探し、聴いて言ってみました。
friluftslivは、おおよそ文字通りの音のようで、何度か言ってみたのですが、イマイチしっくりきません。
そこで

やっぱり発音記号をちゃんと見なくちゃいけないね。
と思い、発音記号を確認してみました。
すると、なんだか見慣れない記号があります。
英語に使われている発音記号なら読めるので、おそらく英語には無い音、しかも母音です。
他に学習歴があるのは、ドイツ語とイタリア語ですが、ドイツ語は、外来語などの一部の例外を除いて読み方が決まっていて、文字だけでほぼほぼ正しく読むことができます。
そのため、あまり発音記号を気にしたことがないのですが、母音は網羅しているはずですので、ドイツ語にも無い音のようです。
ちなみに、もう20年くらい前のことになりますが、ドイツ語については、学習初期のかなり早い段階で、東京外国語大学の言語モジュールを見つけ、発音モジュールをひと通りやりました。
そのおかげか、ドイツ語の読み方については相当しっかりと定着しているようで、長い間ドイツ語に触れていなくても、文字を見れば読めますし、音声を聞けば綴りが浮かびます。
人生をかけて、血肉を注いで、膨大な時間を費やして学習したとはとても言えませんが、私のドイツ語学習歴も、なかなか捨てたものではありません。(笑)
一方、イタリア語は、こちらも読み方は決まっているはずなのですが、なかなか定着せず、しばしば読み方に迷うことがありました。
そこで、頼みの綱の東京外国語大学の言語モジュールを探したのですが、イタリア語の発音モジュールはありませんでした。
なので、イタリア語の読み方が定着しないのは

発音モジュールが無かったせいだね。
と、完全に見当違いの責任転嫁をしている今日この頃です。(笑)
東京外国語大学の言語モジュールは、すごく昔からあったようで、語学学習界隈では有名だと思います。
言語自体が限られていますし、言語ごとに各モジュールの有無も異なりますが、目的のものがあれば、一度試してみることをおすすめします。
ドイツ語の発音モジュールは、当時の私に最適な教材だったようで、今でもよく思い出しますし、出会えたことにとても感謝しています。
初歩的な内容で、どの教材にも初めの方に同じことが書かれているのですが、なぜかこの発音モジュールが、私にはとても合っていたようです。
余談が長くなりましたが、friluftslivの発音記号を探したところ
という表記が見つかりました。
見覚えがなかったのは/ʉ/ですが、IPAの母音の図を確認してみると、上部中央に堂々と鎮座していました。

どんな未知の音なのかと思いましたが、ドイツ語の「ü」に似ていますね。
ということで

昔取った杵柄
で、特に難しく感じることなく言うことができました。
生成AIにも尋ねてみましたが、/ʉ/は、日本語はもちろん、英語やイタリア語にも無い音で、ドイツ語の「ü」が、習得過程を鑑みると非常に近いとのことでした。
なお、friluftslivの「r」は、イタリア語の「r」と同じ仲間のようです。
北欧3語(デンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語)は、ドイツ語と似ているはずなので、ドイツ語の「r」と同じかと期待したのですが

違うのかー。残念。
ドイツ語の「r」は大好きで得意なのですが、なかなか使うところがありません。(笑)
続きましてkoseligですが、こちらは文字とかけ離れた音でした。
まず気になったのは「s」です。
koseligの発音記号は
で、辞書のようなツールの音声では/s/に聞こえますが、YouTubeで探していくつか聴いてみたところ/ʃ/のように聞こえます。
/ʃ/はどの言語にもよく出てきますが、特にドイツ語では頻繁に登場する特徴的な音で、同じようにドイツ語を学んでいる友人と

/ʃ/いいよねー♪

/ʃ/好きー♪
と盛り上がった思い出があるくらいお気に入りで、ついつい発したくなる音です。
ただし英語では、/s/を/ʃ/と混同すると大問題になる言葉(以下自粛)があるので、好き過ぎてうっかり言ってしまわないかと、いつもビクビクしています。(笑)
ということで、/ʃ/大好き民としては、/s/が間違いだったらいいなと思いつつ調べてみたところ
という表記も見つけました。
/s/でも/ʃ/でもなく

エスにょろろん!(/ʂ/)
でした。
まだまだ知らない記号がたくさんありますね。
語尾についても、/i/より/ɪ/に聞こえることの方が多かったですし、/l/が/ɭ/になることもあるようです。
ノルウェー語は、書き言葉が2種類(bokmålとnynorsk)あり、話し言葉も、方言が多く方言差も大きいそうです。
そうでなくても、実際の言葉は変化したり弱くなったり、時代とともに変わっていったりすることもあります。
発音記号は、とても面白くてついつい夢中になってしまいますが、言葉には、それだけでは体験しきれない奥深さがありますね。
また、学習歴のある言語は、その数も各言語の学びの深さも人によって千差万別です。
外国語は使い続けないと忘れてしまうので、日々の努力と継続が欠かせません。
けれど、自転車の乗り方のように忘れない(出来なくならない)部分もあるようですし、他の言語を学ぶ際に優位性を発揮することもあります。

もう忘れちゃったよ…。
と諦めずに、古い記憶を呼び覚まし、新たな学びを始めてみるのも面白いですね。
おわりに
ということで、せっかくノルウェーという国に興味を持ったのに

たった2つの言葉を覚えただけ…。
という有様です。
歴史や文化などにも興味があるので、これから少しずつ学んでいきたいなと思います。
それにしても、今回のオリンピックは本当に感動しましたね。

もう次の試合に出ている選手もいるみたいですよ。
オリンピックの時だけでなく、引き続き観戦を楽しみたいです。

パラリンピックも楽しみですね♪




