先週末、世界陸上が閉幕しました。
今回は自国開催で、とても盛り上がりましたね。

銅メダルおめでとうございます!
世界のレジェンド
今大会注目のレジェンドと言えば
ではないでしょうか。
みんなに愛されているスーパースターで、日本でもファンが多く大人気です。
選手紹介の際の拍手や声援も、日本選手と同じくらい大きかったですよね。
もちろん私も

大大大好きです。
彼女が初めて世界陸上に出場したのは、2007年の大阪大会だそうです。
そして、最後の世界陸上の地としても、ここ日本を選んでくれました。
最終日には、日の丸カラーのヘアスタイルで登場してくれて、日本中を虜にしたのではないでしょうか。
フレイザープライス選手は、ムッキムキで、走っている瞬間はめちゃくちゃカッコイイです。
けれど、それ以外の場所での立ち居振舞いが、とにかく女性らしくてかわいいのです。
走る前に紹介されたときの
ゴール直後の
など、あらゆる場面において、いつもどこか上品で、温かい人柄が伝わってきます。
彼女のひとつひとつのしぐさは、観ているだけで、満たされた幸せな気持ちにさせてくれます。
女性らしいと言うと、もう1人思い出されるのが、エチオピアの
です。
今大会には出場されていなかったようですが、10000mで
の選手です。
彼女の走る姿は、あまりにも美しく、神々しささえ感じることがあります。
凛とした姿勢と、周囲と同じように走っているはずなのですが、どこか控え目な雰囲気が伝わってきます。
日本人ではないのに

大和撫子?
という言葉が、彼女の一挙手一投足に重なるように思う瞬間があります。
レース後も、メダルを取ったのに、慎ましく派手さがありません。
ブダペストでは、転倒したハッサン選手を迎えに行って、世界陸連の「フェアプレー賞」に選出されましたよね。
そんな、奥ゆかしく美しいギデイ選手には、いつも魅了されています。
陸上の女子選手には、凝ったヘアスタイルやネイルなどをして、女子力が高い選手が多いです。
また、男女問わず、モデルをしていたり、オシャレなインフルエンサーだったりする選手もいらっしゃいます。
性別や国籍に関わらず、研ぎ澄まされた肉体は、本当に美しいですね。

芸術作品のようです。
そして、そんな美しい選手達を全世界で見ることができるのが、陸上競技です。
サッカーが、世界中で人気のスポーツで競技人口が多いのは
からだ、とよく言われますが、それを言うなら陸上競技は
スポーツです。
一部、道具や設備が必要な種目もありますが、走る、歩く、跳ぶ、投げるといった、人類の基本動作で競うスポーツです。
そのため、陸上競技の世界大会は、オリンピックと並んで
機会でもあります。
今回も、アフリカのボツワナ共和国が大活躍でしたよね。
ケニアやエチオピアは、長距離大国として陸上界では知らない人はいませんし、過去には、小さな島国で英雄となった選手もいます。
陸上競技は、ワールドワイドなキングオブスポーツです。
大谷選手(野球)やメッシ選手(サッカー)もカッコイイですが、世界中にレジェンドやスーパースターが広く点在していることも、陸上競技の魅力のひとつですね。
国内選考レースで思ったこと
今大会の日本選手の中で、レジェンドを挙げるなら、私は
ではないかと思います。
なんと、今大会で5回連続、6回目の世界陸上だそうです。

初出場は2013年(モスクワ大会)です。
そして、世界陸上やオリンピックの年に、選考レースのひとつとなる
には、ずっと連続で出場されています。
しかも

ただ出てるだけじゃないんですよ。
いつも決勝に居るのです。
日本選手権は毎年観ていますが、100mでは次々に新星が現れ、各選手の好不調もあって、決勝の顔ぶれは、入れ替わりがとても激しい印象です。
有名な選手が出ていなかったり、予選で敗退してしまったりして、決勝で走る姿を観られないこともよくあります。
なので、100mと同じ短距離種目である200mも、そういう心構えで観戦するのですが、決勝の選手紹介になると、毎年飯塚選手が映し出されるのです。
かなり前からご活躍されていて、長い間拝見している記憶があるのに、ほんの数年前に

飯塚選手居るねー。(1年目)

また居る!(2年目)

ずっと居る!(3年目)
と、3年連続で驚かされたので、さすがに

何歳なの?不老不死!?
と疑念を抱き、日本選手権の200mの記録を調べてみたことがあります。
その結果
という、驚くべき成績であることが判明しました。
たった1回の予選での途中棄権を除いて、すべて決勝まで進み、同じくたった1回の途中棄権を除いて、10回以上決勝を走られています。
ちなみに2015年は予選では1着、2019年は100mで4位で、直後の世界陸上(ドーハ大会)で4×400mリレーに出場されています。
20代の頃に何度も優勝されているのも素晴らしいですが、特質すべきは、30代になってからの連続出場です。
しかも必ず決勝に残っています。
私が疑念を抱いた(?)のも、ちょうどこの頃だったのですね。
そして迎えた今年(2025年)の日本選手権200m決勝。

やっぱり居ました!
ベテランすぎる飯塚選手は、選手紹介ににこやかな笑顔で応え、余裕すら感じられますが、実は今年は鵜澤飛羽選手が
と、大注目のレースでした。
ちなみに今の日本記録は、末續慎吾選手の20秒03で、2003年から20年以上破られていません。
そして、その鵜澤選手の隣のレーンを走っていたのが、飯塚選手です。
惜しくも日本記録更新とはなりませんでしたが、鵜澤選手のフィニッシュの瞬間、すぐ後ろにいた飯塚選手が、時計を確認していたように見えました。
走っている間も、すぐ隣で同じスピードで走りながら、鵜澤選手の走りを見ていたように感じました。
私の思い込みかもしれませんが、飯塚選手は、日本記録更新の瞬間を、一番近くで、ともすれば本人よりも先に、確認しようとしていたのではないかと思いました。
そんな、レースを楽しんでる飯塚選手を勝手に想像して

余裕すぎん!?
と、少し可笑しくなりました。
今回の世界陸上の桐生祥秀選手の紹介で、高校生の時に10秒01を出したレースの映像がありましたが、そこでも隣のレーンに飯塚選手がいらっしゃったようでした。(当時は大学生だったようです。)
いつも隣にいるレジェンド。
歴史的な瞬間を、同じ速度で走りながら、一番近くで見てきた人なのかもしれません。
もちろん、飯塚選手ご自身も、世界陸上やオリンピックでメダルを獲得されています。

リレー侍の一味ですね。
長い間一線で活躍し続けるのは、本当に凄いことです。
ちなみに既に昨日は、全日本実業団陸上に出場されていました。

やっぱり不死身…?
人類を超越した、故障しない体と調整能力を感じます。

実はサイヤ人なのかも…。
日本選手権の200m決勝には、悟空(飯塚選手)とルフィ(鵜澤選手)が出場していたのかもしれませんね。(笑)
ほかにも、日本選手権では、100mハードルの選手の方々の仲の良さが印象的でした。
正式記録がなかなか発表されず、全員で座り込んで、和気あいあいと結果を待っている様子が
のようで、とても楽しそうでした。
福部真子選手の標準記録突破がかかった、オールスターナイト陸上では、ゴール直後に、先着した中島ひとみ選手がすぐさま駆け寄り、一緒に記録が表示されるのを祈って待っていましたね。
そして最後のチャンスとなった福井ナイト(アスリート・ナイト・ゲームズ・イン福井)で、見事に標準記録を突破した際には、一緒に走った選手全員が、福部選手のところに集まって、拍手をして大喜びしていました。
陸上は個人競技ですので珍しい光景ですが、居合わせた全員が、それぞれお互いに尊敬しあう、素晴らしいアスリートだから見られた出来事だったのかもしれません。
同じ福井ナイトでは、110mハードルの村竹ラシッド選手が、初の12秒台となる日本記録を出し、ものすごい盛り上がりでした。
陸上競技の国内レースについては、ライブ配信や公式動画の配信が非常に活発です。
今年は、福部選手の記録が気になっていたので、この福井ナイトを初めて観ました。
どうやら、この福井ナイトが行われている競技場は、100mで桐生選手が初の9秒台を出した場所で
と名付けられ
だと言われているようです。
特にハードル種目は、国内での代表争いが熾烈になるほどレベルが高いですし、今後の記録も楽しみですね。

来年も絶対に観なくちゃ!
オリンピックや世界陸上はもちろん、国内大会もとても豊富で面白いのでおすすめです。
おわりに
大熱狂の
が、先週末閉幕しました。
今大会も、三浦龍司選手のレースで、金哲彦さんの本気の「ヨシ」がたくさん聞けて、震えるほど興奮しました。
「次はオリンピックで。」というエールがありましたが

次も世界陸上です。(2027年)
もっと言うと、それまでに、どこかの国際レースで優勝したり、世界新記録を出してしまったりするかもしれませんね。
3000m障害は、女子でも、斎藤みう選手が日本記録を更新するご活躍でした。
また、ほんの2年前に、日本記録が長年破られていないと記事に書いた400mでは、すぐその後に新記録が出て、今大会でも中島佑気ジョセフ選手が、さらに記録を更新しました。
中島選手の、後半に鮮やかにごぼう抜きしていく様子は、本当に圧巻で、競技場全体が大興奮でしたね。
男女混合リレーも、今泉堅貴選手、井戸アビゲイル風果選手、吉津拓歩選手、松本奈菜子選手によって、日本記録が更新され大注目でした。
次の世界陸上は北京です。
アジアでの開催が続くのは、初めてのことです。
時差が少ないので、今回のように日本でも観る人が多いかもしれません。
自国開催となった今回は、特に競技場や沿道での声援や歓声が、予想を超える盛り上がりでした。
今大会を観て、新たに陸上競技に興味を持った方も多いと思います。
陸上競技の魅力は無限大ですので、これからも思う存分楽しみましょう。

夏が終わると次は駅伝シーズンです。