東京2025世界陸上閉幕:世界のレジェンドと国内選考レース

雑記
雑記

先週末、世界陸上が閉幕しました。

今回は自国開催で、とても盛り上がりましたね。

  • 勝木隼人選手
  • 藤井菜々子選手(日本記録)

銅メダルおめでとうございます!

世界のレジェンド

今大会注目のレジェンドと言えば

  • シェリーアン・フレイザープライス選手

ではないでしょうか。

みんなに愛されているスーパースターで、日本でもファンが多く大人気です。

選手紹介の際の拍手や声援も、日本選手と同じくらい大きかったですよね。

もちろん私も

大大大好きです。

彼女が初めて世界陸上に出場したのは、2007年の大阪大会だそうです。

そして、最後の世界陸上の地としても、ここ日本を選んでくれました。

最終日には、日の丸カラーのヘアスタイルで登場してくれて、日本中を虜にしたのではないでしょうか。

フレイザープライス選手は、ムッキムキで、走っている瞬間はめちゃくちゃカッコイイです。

けれど、それ以外の場所での立ち居振舞いが、とにかく女性らしくてかわいいのです。

※何をもって「女性らしい」と感じるかは人それぞれですし、現代において「女性らしい」という表現が不適切でしたらすみません。

走る前に紹介されたときの

  • 満面の笑み
  • 手の振り方

ゴール直後の

  • 一緒に走った他の選手を称える姿
  • 国旗をまとって撮影に応じる様子

など、あらゆる場面において、いつもどこか上品で、温かい人柄が伝わってきます。

彼女のひとつひとつのしぐさは、観ているだけで、満たされた幸せな気持ちにさせてくれます。

女性らしいと言うと、もう1人思い出されるのが、エチオピアの

  • レテセンベト・ギデイ選手

です。

今大会には出場されていなかったようですが、10000mで

  • ドーハ大会(2019年)銀メダル
  • オレゴン大会(2022年)金メダル
  • ブダペスト大会(2023年)銀メダル

の選手です。

彼女の走る姿は、あまりにも美しく、神々しささえ感じることがあります。

凛とした姿勢と、周囲と同じように走っているはずなのですが、どこか控え目な雰囲気が伝わってきます。

日本人ではないのに

大和撫子?

という言葉が、彼女の一挙手一投足に重なるように思う瞬間があります。

レース後も、メダルを取ったのに、慎ましく派手さがありません。

ブダペストでは、転倒したハッサン選手を迎えに行って、世界陸連の「フェアプレー賞」に選出されましたよね。

そんな、奥ゆかしく美しいギデイ選手には、いつも魅了されています。

陸上の女子選手には、凝ったヘアスタイルやネイルなどをして、女子力が高い選手が多いです。

また、男女問わず、モデルをしていたり、オシャレなインフルエンサーだったりする選手もいらっしゃいます。

性別や国籍に関わらず、研ぎ澄まされた肉体は、本当に美しいですね。

芸術作品のようです。

そして、そんな美しい選手達を全世界で見ることができるのが、陸上競技です。

サッカーが、世界中で人気のスポーツで競技人口が多いのは

  • ボールひとつでできる

からだ、とよく言われますが、それを言うなら陸上競技は

  • 体ひとつでできる

スポーツです。

一部、道具や設備が必要な種目もありますが、走る、歩く、跳ぶ、投げるといった、人類の基本動作で競うスポーツです。

そのため、陸上競技の世界大会は、オリンピックと並んで

  • 今まで知らなかった国を新たに知る

機会でもあります。

今回も、アフリカのボツワナ共和国が大活躍でしたよね。

ケニアやエチオピアは、長距離大国として陸上界では知らない人はいませんし、過去には、小さな島国で英雄となった選手もいます。

陸上競技は、ワールドワイドなキングオブスポーツです。

大谷選手(野球)やメッシ選手(サッカー)もカッコイイですが、世界中にレジェンドやスーパースターが広く点在していることも、陸上競技の魅力のひとつですね。

国内選考レースで思ったこと

今大会の日本選手の中で、レジェンドを挙げるなら、私は

  • 飯塚翔太選手(200m)

ではないかと思います。

なんと、今大会で5回連続、6回目の世界陸上だそうです。

初出場は2013年(モスクワ大会)です。

そして、世界陸上やオリンピックの年に、選考レースのひとつとなる

  • 日本選手権

には、ずっと連続で出場されています。

しかも

ただ出てるだけじゃないんですよ。

いつも決勝に居るのです。

日本選手権は毎年観ていますが、100mでは次々に新星が現れ、各選手の好不調もあって、決勝の顔ぶれは、入れ替わりがとても激しい印象です。

有名な選手が出ていなかったり、予選で敗退してしまったりして、決勝で走る姿を観られないこともよくあります。

なので、100mと同じ短距離種目である200mも、そういう心構えで観戦するのですが、決勝の選手紹介になると、毎年飯塚選手が映し出されるのです。

かなり前からご活躍されていて、長い間拝見している記憶があるのに、ほんの数年前に

飯塚選手居るねー。(1年目)

また居る!(2年目)

ずっと居る!(3年目)

と、3年連続で驚かされたので、さすがに

何歳なの?不老不死!?

と疑念を抱き、日本選手権の200mの記録を調べてみたことがあります。

その結果

  • 2011年:4位
  • 2012年:2位
  • 2013年:優勝
  • 2014年:3位
  • 2015年:途中棄権(決勝)
  • 2016年:優勝
  • 2017年:3位
  • 2018年:優勝
  • 2019年:途中棄権(予選)
  • 2020年:優勝
  • 2021年:6位
  • 2022年:7位
  • 2023年:5位
  • 2024年:4位

という、驚くべき成績であることが判明しました。

たった1回の予選での途中棄権を除いて、すべて決勝まで進み、同じくたった1回の途中棄権を除いて、10回以上決勝を走られています。

ちなみに2015年は予選では1着、2019年は100mで4位で、直後の世界陸上(ドーハ大会)で4×400mリレーに出場されています。

20代の頃に何度も優勝されているのも素晴らしいですが、特質すべきは、30代になってからの連続出場です。

しかも必ず決勝に残っています。

私が疑念を抱いた(?)のも、ちょうどこの頃だったのですね。

そして迎えた今年(2025年)の日本選手権200m決勝。

やっぱり居ました!

ベテランすぎる飯塚選手は、選手紹介ににこやかな笑顔で応え、余裕すら感じられますが、実は今年は鵜澤飛羽選手が

  • 日本新記録を出すかもしれない

と、大注目のレースでした。

ちなみに今の日本記録は、末續慎吾選手の20秒03で、2003年から20年以上破られていません。

そして、その鵜澤選手の隣のレーンを走っていたのが、飯塚選手です。

惜しくも日本記録更新とはなりませんでしたが、鵜澤選手のフィニッシュの瞬間、すぐ後ろにいた飯塚選手が、時計を確認していたように見えました。

走っている間も、すぐ隣で同じスピードで走りながら、鵜澤選手の走りを見ていたように感じました。

私の思い込みかもしれませんが、飯塚選手は、日本記録更新の瞬間を、一番近くで、ともすれば本人よりも先に、確認しようとしていたのではないかと思いました。

そんな、レースを楽しんでる飯塚選手を勝手に想像して

余裕すぎん!?

と、少し可笑しくなりました。

今回の世界陸上の桐生祥秀選手の紹介で、高校生の時に10秒01を出したレースの映像がありましたが、そこでも隣のレーンに飯塚選手がいらっしゃったようでした。(当時は大学生だったようです。)

いつも隣にいるレジェンド。

歴史的な瞬間を、同じ速度で走りながら、一番近くで見てきた人なのかもしれません。

もちろん、飯塚選手ご自身も、世界陸上やオリンピックでメダルを獲得されています。

リレー侍の一味ですね。

長い間一線で活躍し続けるのは、本当に凄いことです。

ちなみに既に昨日は、全日本実業団陸上に出場されていました。

やっぱり不死身…?

人類を超越した、故障しない体と調整能力を感じます。

実はサイヤ人なのかも…。

日本選手権の200m決勝には、悟空(飯塚選手)とルフィ(鵜澤選手)が出場していたのかもしれませんね。(笑)

ほかにも、日本選手権では、100mハードルの選手の方々の仲の良さが印象的でした。

正式記録がなかなか発表されず、全員で座り込んで、和気あいあいと結果を待っている様子が

  • 女子会

のようで、とても楽しそうでした。

福部真子選手の標準記録突破がかかった、オールスターナイト陸上では、ゴール直後に、先着した中島ひとみ選手がすぐさま駆け寄り、一緒に記録が表示されるのを祈って待っていましたね。

そして最後のチャンスとなった福井ナイト(アスリート・ナイト・ゲームズ・イン福井)で、見事に標準記録を突破した際には、一緒に走った選手全員が、福部選手のところに集まって、拍手をして大喜びしていました。

陸上は個人競技ですので珍しい光景ですが、居合わせた全員が、それぞれお互いに尊敬しあう、素晴らしいアスリートだから見られた出来事だったのかもしれません。

同じ福井ナイトでは、110mハードルの村竹ラシッド選手が、初の12秒台となる日本記録を出し、ものすごい盛り上がりでした。

陸上競技の国内レースについては、ライブ配信や公式動画の配信が非常に活発です。

今年は、福部選手の記録が気になっていたので、この福井ナイトを初めて観ました。

どうやら、この福井ナイトが行われている競技場は、100mで桐生選手が初の9秒台を出した場所で

  • 9.98スタジアム

と名付けられ

  • 記録が出やすい競技場

だと言われているようです。

特にハードル種目は、国内での代表争いが熾烈になるほどレベルが高いですし、今後の記録も楽しみですね。

来年も絶対に観なくちゃ!

オリンピックや世界陸上はもちろん、国内大会もとても豊富で面白いのでおすすめです。

おわりに

大熱狂の

  • 自国開催の世界陸上

が、先週末閉幕しました。

今大会も、三浦龍司選手のレースで、金哲彦さんの本気の「ヨシ」がたくさん聞けて、震えるほど興奮しました。

「次はオリンピックで。」というエールがありましたが

次も世界陸上です。(2027年)

もっと言うと、それまでに、どこかの国際レースで優勝したり、世界新記録を出してしまったりするかもしれませんね。

3000m障害は、女子でも、斎藤みう選手が日本記録を更新するご活躍でした。

また、ほんの2年前に、日本記録が長年破られていないと記事に書いた400mでは、すぐその後に新記録が出て、今大会でも中島佑気ジョセフ選手が、さらに記録を更新しました。

中島選手の、後半に鮮やかにごぼう抜きしていく様子は、本当に圧巻で、競技場全体が大興奮でしたね。

男女混合リレーも、今泉堅貴選手、井戸アビゲイル風果選手、吉津拓歩選手、松本奈菜子選手によって、日本記録が更新され大注目でした。

次の世界陸上は北京です。

アジアでの開催が続くのは、初めてのことです。

時差が少ないので、今回のように日本でも観る人が多いかもしれません。

自国開催となった今回は、特に競技場や沿道での声援や歓声が、予想を超える盛り上がりでした。

今大会を観て、新たに陸上競技に興味を持った方も多いと思います。

陸上競技の魅力は無限大ですので、これからも思う存分楽しみましょう。

夏が終わると次は駅伝シーズンです。

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