こすると消える
は、今ではおなじみの筆記用具ですよね。
PILOTの製品で、日本で発売が開始されたのは2007年だそうです。
私にとっては
税理士試験の必須アイテム
でした。
しばらく使っていませんでしたが、最近また別のことで使うようになりましたので、合わせてご紹介します。
試験勉強とドライヤー
私がフリクションを多用し始めたのは、2011~2012年頃です。
税理士試験に限らず、試験勉強では
ということをしますよね。
今は、タブレットで簡単に書いたり消したりできる教材や、忘却曲線に合わせて問題を繰り返す機能が備わったアプリなど、便利なものがたくさんありますが、私が受講していた税理士講座では、テキストも問題集も紙書籍でした。
当時もデジタル教材はありましたが(多分)、税理士試験は手書きの筆記試験ですし、基本は紙書籍です。
そのため、受講当初は問題をコピーして繰り返し解いていました。
既にフリクションは発売されていたんじゃないんですか?
そうなんですけど…。
フリクションで書いた字は
ことで消すことができます。
細いペンの先端についた、小さな小さなラバーです。
何枚もある紙の、広範囲に書かれたたくさんの字を消すのは、かなり骨が折れます。
ですので
があることは知っていましたが
コピーの方がマシかな…。
と思い、しばらくは使っていませんでした。
ところがある日、税理士講座の講師の方から吉報が飛び込んできました。
ドライヤーで消せるらしいですよ!
なぬー!!
フリクションのインクは65℃以上になると消える仕組みで、ラバーでこするのは、摩擦熱を発生させるためです。
それなら
ということで、消しゴムの代替品として
が選ばれたのでした。
別の科目の講師の方が発見したそうで
○○先生が教えてくれたんです!
と大盛り上がりでした。
実際に試してみると、ぎっしり書かれた字があっという間に消えて、跡形は多少残りますが、繰り返し解く分には支障はありません。
魔法!
と歓喜して、それ以来、フリクションのヘビーユーザーとなったのでした。
コピーがとにかく面倒でしたので、フリクションがなければ、問題を解く回数は圧倒的に少なくなっていたと思います。
そして
の新発見がなければ、試験を突破できなかったかもしれません。
ですので
私はコレ(フリクションとドライヤー)で合格しました。
と言っても過言ではありません。
税理士試験については、私は30代になってから勉強を始めましたので、一般的には遅い方です。
大学生や20代の頃から始める方が、多数派ではないかと思います。
なので、もし通常通り(?)20代前半で始めていたとしたら
まだフリクションがない!
という時代でした。
始めるのが遅いことは、不利になることが多いですが
遅くて助かりました。
フリクションの発売前や、コピーすらままならなかった時代に合格された方は、本当にすごいなと思います。
税理士講座の講師で
の方がいました。
大学生の頃から受験していて、20代のうちに官報合格をされたのですが、昔の試験のことを話してくれたことがあります。
真夏に冷房のない試験会場で、大量の汗が答案用紙に垂れてしまい、拭こうとしたら
破れちゃったんです!
それは地獄ですね…。
当時は、用紙の質があまり良くなく、ザラザラで茶色くてペラペラだったそうです。
わら半紙というのでしょうか。
昭和生まれの方は、学生の頃のプリントを思い出して頂くと
あっアレか!
となるかもしれません。
今は、試験会場は冷房完備ですし(多分)、用紙も上質になりました。
でもやっぱり、快適に受験できるようになっても、便利なものが増えて勉強がしやすくなっても
合格に必要なものは何ですか?
と聞かれると
根性です!
と答えてしまいます。(笑)
裁縫とアイロン
以上のように、試験勉強に欠かせない存在だったフリクションですが、試験終了後は、大量に購入していた替芯を残したまま、見向きもしなくなりました。
消えたら困るので。
そんな中、ひさしぶりに裁縫をすることになり、YouTubeで動画を探していたところ
なんだか見覚えが…。
なんと、動画内でフリクションを使っているではないですか。
しかも、私が愛用していたのと、まったく同じもののようです。
芯のカシャカシャという音にも聞き覚えがあり、懐かしささえありました。
余談ですが、手芸やハンドメイド関係のチャンネルは、本当にたくさんありますね。
少し検索をすると、気になる動画がどんどん出てきて、次から次へとチャンネル登録をしてしまいました。
そして、案の定どれがどれかわからなくなり、結局また検索して観たかった動画を探しました。
今まで何をするにも
まずは本を探そう。
としていたのですが、これだけ数があると、YouTubeだけで十分かもしれませんね。
なにより、上手な人の手元の動きをじっくり見られるのは、本当に有難いです。
動画は、再生速度を速く設定して、短い時間で観るのが流行りのようですので
遅くなる方(0.25、0.5、0.75倍速)を使う人なんているのかな?
と、疑問に思っていましたが
使ってみると意外と良いです。
「作り方」系の動画は、少しずつ一旦停止をしながら観るより、0.5倍速や0.75倍速あたりを使う方が、適していることもありますね。
さて話を戻して、動画内では、裁縫をするときの
のために、フリクションが使われていました。
専用品としては
などがありますが
なんかあれ苦手なんだよね…。
しっかりと強く描いても、きちんと消えるのだろうと思うのですが
だと思うと、加減して薄く描いてしまったりして、結局
よく見えない…。
となることが、しばしばありました。
消し方もいろいろありますよね。
洗ったら消える(水で消える)とわかっていても、完成して洗うまで消えないので、作成中ずっと気になってしまったり、消すためのペンで、上からなぞらなければならないものもありました。
チャコペーパーを使うときのコロコロ(?)も、意外と難しいですよね。
その点、フリクションなら、書くのも消すのも大得意です。
大急ぎで、しまいこんでいたフリクションの大捜索を開始し、見事に発掘してきました。
ペンは青が初代で、グリップのところがボロボロになって剥がれてしまったので、黒を買い直しました。
黒も、消すためのラバーはほとんど残っていません。(少しだけの範囲なら、こすって消していました。)
赤は、黒より前に買ったと思いますが、あまり使っていないのでラバーが残っています。
替芯もいくつか見つかりましたが、0.4を主に使っていたので、0.5は残りひとつ(3本入り)だけでした。
布に描くなら0.5の方が良さそうだね。
ということで、早速、赤ペンに青芯(0.5)をセットして、線引きや印付けに使ってみました。
無地の布は、裏表がわからなくなったりしますし、躊躇なく印を付けたり線を引いたりできるのが、とにかく快適でした。
フリクションは、蛍光ペンやサインペンもあるのですが、持っているものは少し太すぎるかもしれません。
細めのサインペンあたりも、試してみたいですね。
もちろん
消すのはドライヤーでラクラクです。
でも
裁縫中なら、もっといいものがすぐ側にあるじゃないですか。
ハッ!もしかしてアイロン!?
布にドライヤーの風をあてると、飛んでいってしまったりすることもありますよね。
でもアイロンなら安心です。
刺繍の図案なども、アイロンを少しあてるだけで、一瞬できれいに消えました。
ちなみに、フリクションのインクは、マイナス20℃以下になると、消えたものが復活するそうです。
なので
の物には使わない方がいいですね。
北海道の人や登山をする人も、注意が必要かもしれません。
消したつもりの線や印が、復活しちゃうかもね。
YouTubeには、長年裁縫をされてきたであろう達人が、短くなったチャコペンシルを、慣れた手つきで使っている動画もありました。
チャコペンやチャコペーパーなどは、昔からある専用品ですし、当然こちらの方が、裁縫には適していると思います。
でも私のように、あまり使い慣れていなくて
フリクションなら得意。
という方なら
のコラボもおすすめですので、良ければ一度試してみてください。
おわりに
私のフリクションの使用歴として
と、それぞれについて
で消す方法をご紹介しました。
フリクションのおかげで、楽しく快適な日々を過ごすことができています。
PILOTさん、どうもありがとう。