この度の税制改正で、拡充および延長となった
の概要と
における
をご紹介します。
地域未来投資促進税制の概要
地域未来投資促進税制は
に基づく支援措置のひとつで
を生かして
を創出し、地域に経済効果を及ぼす
の計画に従って
を行う場合に
を受けることができる制度です。
適用を受けるためには、都道府県または市町村の
に基づき
を作成し、都道府県知事の承認を受ける必要があります。
その上で、国(主務大臣)による課税特例の確認を受けます。
課税特例の要件は、資産の種類や類型によって分かれていて
の場合は
ですが
の場合は
です。
手続きについては、多くの特例措置と同様に、その順序に注意が必要です。
工事の着工は
資産の取得は
でなければ対象となりません。
主務大臣による確認申請は、エントリーや申請書の提出に随時締切があります。
事前にしっかりと計画を立てて、手続きを進めていきたいですね。
神戸市の地域経済牽引事業
地域経済牽引事業の承認要件には
の3つがあります。
神戸市の基本計画では、活用すべき地域特性の分野として
の8分野が挙げられています。
高付加価値の創出としては
経済効果の見込としては
が要件となっています。
神戸市の地域特性活用分野
それでは、神戸市の
の各分野を見ていきましょう。
成長ものづくり
1つ目は、神戸市の
の産業の集積を活用した
です。
神戸市では古くから、港を中心とした港湾関連産業とともに、製造業が発展してきました。
造船や鉄鋼などの重工業を担う大企業と、その大企業との取引を通じて、高い技術を磨いてきた中小企業が集積しています。
製造業の1事業所あたりの純付加価値額は、全国でも高水準を誇り、地域経済にとって欠かせない産業となっています。
市街地の周辺だけでなく、臨海部と内陸部で産業団地の整備を進め
などの分野で、新たなものづくりへの挑戦に取り組んでいます。
中でも、航空・宇宙関連産業を戦略産業に位置づけ、中小企業の設備投資や試作開発に対して、重点的な支援を行っています。
「ものづくり」でなく「成長ものづくり」です。
単なる製造活動に留まらず、産業の革新と発展を追求し、高付加価値を生む製品や技術を創出することを目的としています。
「成長ものづくり」は、地域経済牽引事業の柱であり、地元経済の活性化と国際的な競争力の強化を目指しています。
医療・福祉・ヘルスケア
2つ目は、神戸市の
の医療関連産業の集積を活用した
です。
神戸市で「医療」と聞くと
が思い浮かびますね。
震災復興事業として始まった
の構想により、産学官医の連携のもと、先端医療の研究機関、高度専門病院群、企業や大学の集積を進めてきました。
その結果、25年経過した現在では、国内最大級のバイオメディカルクラスターとなっています。
その中のひとつ、理化学研究所は、本意ではありませんが

○○○○細胞はあります!
で有名になったかもしれません。
2位でもいいのですが、数年前に1位になったことがある
もここにあります。
神戸医療産業都市では、再生医療や手術支援ロボットの開発など、革新的な医療技術が進んでいます。
スタートアップ支援も手厚く、企業や団体が進出しやすい環境が構築されています。
物流
3つ目は
の交通インフラを活用した
です。
神戸市は、古くからの
で、大型コンテナ船の入出港が可能な神戸港では、日夜世界中と輸出入貿易が行われています。
などは、神戸市民なら見慣れた光景ですね。
また、神戸空港では、国際チャーター便の運用開始や国際定期便就航を予定しています。
今後、プライベートジェットの受け入れも推進していくことになっており、国際化による更なる成長が見込まれています。
そして、海路と空路に加え、道路や鉄道といった陸路でも、神戸市は日本の東西南北への結節点となっています。
企業誘致に際し掲げられた、神戸進出の6つ魅力の中でも
は、2番目に挙げられています。
経済規模はそれなりに大きいですが、都心部がコンパクトであるところも強みですね。
環境・エネルギー
4つ目は
における大学や企業等の知見を活用した
です。
神戸市では
を掲げ、地球温暖化防止の重点施策のひとつとなっている
に取り組んでいます。
都市型の水素ステーションを稼働させ、燃料電池自動車(FCV)のための、環境整備や普及啓発を行っています。
水処理の分野では、高い技術を有する地元企業が集積し、国際貢献や技術の継承などを目的に、地元企業の海外展開を支援しています。
水といえば、かつて神戸市には
という施設がありました。
市内の小学生に配られる
の対象施設になっていて、来館した記憶があります。
ただ、当館は、コロナ禍の影響もあったようで、残念ながら閉館してしまいました。
けれど、神戸市にはもうひとつ

「科学」といえばあそこ!
という、小学生におなじみの場所があります。
それは

青少年科学館です。
こちらも、のびのびパスポートの対象施設で、夏休みに毎年行っていました。
プラネタリウムが好きで、いつも楽しみにしていました。
のびのびパスポートも懐かしいですね。
デジタル
5つ目は
にかかる人材を活用した
です。
神戸市では、多くの大学で
などのデジタル分野の人材を育成する環境があります。

高専(高等専門学校)もありますよ。
高校生の頃に、近所の高専の文化祭に行ったことがあるのですが、高い技術力を駆使して作成されたおもちゃ(ゲーム)が展示されていて、一緒に行った友人が

これめっちゃ面白い!
と夢中になって、何度も操作していたのを思い出します。
ロボットの分野では
の研究開発が進んでいたり
という、災害救助のためのロボットのコンテストが開かれたりしています。
神戸で学んだ方々の活躍が、これからも楽しみですね。
食関連
6つ目は、神戸市の
の集積を活用した
です。
神戸の特産品といえば
ですが、神戸市は、人口100万人以上の主要都市における
が、なんと
です。
食料品の製造業に従事する人口も、特別区を除く市町村順位で1位です。
その秘密は
の距離が近いことにあります。
豊かな生産地と大規模な消費地が隣接することで、食品製造分野に関する産業が集積し、一大産業となっています。
このような特性を生かし、市では
を掲げ、地域の農漁業に関連した、食ビジネスや食文化の育成と活用を推進しています。
主な取り組みとしては
などがあります。
神戸市では、郊外に多くの貸農園もありますね。
また、西区や北区には、比較的大きな農業地域が集約されています。
その上で、ベッドタウンとして開発もされてきましたので、農地と住宅地が隣接する地域が多く、都心部へのアクセスも整っています。
大規模な農業を営むことは難しいですが、職住近接の都市近郊農家としては最適な場所です。
そのため、就農や家庭菜園を目的に、西区や北区に移住される方もいらっしゃいますね。
日常の中で、農業や漁業といった生産活動を感じられることは、都心部では大変贅沢なことです。
豊かな自然に囲まれて、既存の食文化はもちろん、新たな特産品やサービスの開発が進むといいですね。
観光・スポーツ
7つ目は、神戸市の
の観光資源を活用した
です。
神戸市民は、方角を海と山で確認します。
都心部に居ても、ビルの間からのぞいて
です。
海(南)の場合は、見えないこともありますが
という、市民独特の野生の勘(?)で判断します。
ただし、六甲山の向こう側(北区)に行ってしまうと、周りがすべて山となり、海の気配がなくなってしまいます。
そうすると

ちょっと道に迷います…。
そんな、海や山といった自然が、都心部と近いことは、神戸市の魅力のひとつですね。
異国情緒といえば
が有名かもしれませんが、実は神戸市民には行ったことがない人が結構多いです。
地元の人が観光名所に行ったことがないというのは、全国的にあるあるかもしれませんね。
洗練された街並みとしては、おそらく
を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
サッカーの三浦知良選手が、神戸のチームに所属していた頃、このオシャレな付近でしばしば目撃されることがあり、一時話題になっていました。
スポーツといえば、2024年には神戸市で
が開催されました。
周辺はスポーツ施設が充実しています。
また、臨海部では、2025年の春に
が開業し、プロバスケットボールチームの拠点となっています。
このアリーナを中心に
では、さまざまなイベントが開催される予定だそうで、これから盛り上がりそうですね。
また、神戸は
として、全国でも有数のコース数を備えるゴルフ場が立地しています。
ゴルフ旅行の目的地としても、候補に挙げられるようですね。
神戸市は
という地理になっていますが、北西部にも素敵な場所がたくさんあります。
神戸にお越しの際は、都心部以外にも立ち寄ってみて頂けると嬉しいです。

須磨シーワールドもオススメです。
クリエイティブ産業
8つ目は
を活用した
です。
神戸市は、古来から外国の多様な文化を受け入れ、特色ある文化を生み出してきました。
特にアパレル産業が盛んで、昭和48年には
をしています。
また、数年前には
が制定されています。

オシャレじゃないと捕まるのかな…。
鉄人28号のモニュメントがある長田区は
としても知られていますね。
また、2008年には
の
に認定され、企業とクリエイターの協業を促進する
というサイトも構築されています。
「ファッション都市」や「デザイン都市」の名に恥じぬよう、オシャレな場所であり続けたいですね。
おわりに
この度改正のあった
の概要と
における
をご紹介しました。
税制改正をきっかけに、地元の産業を見つめ直すこととなりました。
基本計画は、都道府県単位でも作成されており
のものもあります。
また、兵庫県下では、2025年3月26日時点で
の20市町の基本計画が同意されています。
お住まいの地域の基本計画を見てみると、新たな発見があったりして面白いかもしれませんね。
今後とも
である神戸市を、どうぞよろしくお願いします。

We love KOBE