12月になりましたね。
冬になると

クリスマスソングを歌いたくなります。
お気に入りの
をご紹介します。
定番5曲については、歌いやすさに焦点を当てたレーダーチャートを作成してみました。
曲選びの参考になりますと幸いです。
定番5曲(英語)
クリスマスの定番曲と言えば
の5曲でしょうか。
いずれも、アメリカまたはイギリスが発祥の歌なので、原曲(英語)で聴いたり歌ったりしたいですね。
YouTubeでは、カラオケのように歌詞が出る動画もありますし、発音の練習にもおすすめです。
独断と偏見で
の5つの項目について、レーダーチャートで示してみました。
「速さ」は、遅く感じるものを高得点にしました。(遅い方が歌いやすい。)
「繰り返し」は、多く感じるものを高得点にしました。(多い方が簡単。)
「感動」と「わくわく感」は、歌詞と曲調から受けた印象です。
「気持ちよさ」は、歌ったときの感想です。
Jingle bells
「クリスマスの歌」と言われて、真っ先に思いつくのが
ではないでしょうか。
冒頭の鐘の音が特徴的で、最初の3音を聴いただけで、早押しで答えられる人も多いかもしれませんね。
サビの部分は繰り返しで、全体的にもそれほど速くありません。
なんといっても、子どもの頃から聴き慣れていて、リズムやメロディは染みついていますので、きっと歌いやすいと思います。

じんごっべー♪じんごっべー♪
Rudolph the red-nosed reindeer
子どもの頃に
の話(歌詞)を聞いて、感動した人も多いのではないでしょうか。

サンタのおじさんが大好きになりました。
とってもいい歌なので、ぜひとも上手に歌いたいところなのですが、速くて結構難しいです。
リンキングがたくさん出てきて、特にお気に入りなのは

じょにねに reindeer games♪
のところです。
何度も練習して、歌詞を見ないで歌えるようになりたいですね。
Santa Claus is coming
これまたお馴染みの
ですが、日本語の歌詞だと、サンタさんが来るのを楽しみに待っているウキウキした感じの曲だったはずです。
でも実は原曲(英語)は
といった内容で、良い子の啓発曲(?)のような歌詞になっています。

なまはげ的なこと?(悪い子は居ねーがー?)
曲調はとても明るく軽快なのですが

楽しみじゃない子もいるかもね…。
などと思ってしまいます。
サビの部分は、ひたすら繰り返しですし、速さもゆっくりめなので、歌いやすいです。
ちなみに、アメリカ英語の「Santa Claus」の言い方が、とても好きです。
母音も子音も、なんだかいろんなものが全体的に曖昧で

せーなくろー!
と、つい真似をして言いたくなります。
出所は、アメリカのドラマ「BONES」で、クリスマスの日の回に、Boothが何度も叫んでいた「Santa Claus」です。
クセになるお気に入りの固有名詞です。
We wish a merry Christmas
子ども向けではありませんが、クリスマスのド定番と言えば
でしょうか。
日本の歌手でも、カバーしている人が結構いますよね。

私は西野カナちゃんが好きです。
ゆったりした優しいメロディと、普段から言い慣れている
の挨拶をひたすら繰り返す感じなので、とても歌いやすいですし、歌っていて気持ちいいです。

Yearの「y [j] 」はちょっと苦手です。(日本人あるある?)
ちなみに、イギリス発祥の曲なので「happy」は
と言いたくなるところをぐっと堪えて
の方が正しいのかもしれませんが、つい

「へぁぴー」って言っちゃうよね。
リンキングも少しだけあって、お気に入りは

ぶりんがさ figgy pudding♪
のところです。
Joy to the world
厳密には、クリスマスソングではないそうなのですが
は、壮大で美しい曲ですね。
歌詞はイギリス、曲はアメリカが発祥の讃美歌だそうです。
とにかくゆっくりで、繰り返しも多いので、原曲(英語)初挑戦にはおすすめです。
お気に入りフレーズは

へヴねん nature sing♪
です。
ドイツ語の歌
Stille Nacht

Silent night(きよしこの夜)を忘れてない?

原曲はドイツ語です。
日本で聴くクリスマスソングの大半は、英語(特にアメリカ英語)の歌ですよね。
この
も、英語の歌詞(Silent night)の方が、聴き慣れている人が多いかもしれません。
でも実は、この歌はオーストリア発祥で、原曲はドイツ語です。
世界中の言語に翻訳されているそうで、静かで穏やかな讃美歌です。
ドイツ語だと、「sch」や「st」の音( [ʃ] )がたくさん入っているので、子守唄にも良さそうですね。
特徴的な「ch」( [x] )の音もぜひお楽しみください。
O Tannenbaum
ドイツ語のクリスマスソングのいちおしは
です。
ドイツ語の勉強を始めた頃に買った本に載っていて、それ以来お気に入りの1曲です。


ちょうど同じ頃、日本に遊びに来たドイツ人の友人に、街中を案内しているときに、突然

O Tannenbaum♪
と歌ってみたところ(多分冬で、飾ってあるクリスマスツリーが目にとまったのだと思います。)

なんで知ってるの!?
と驚いてくれました。
当時まだドイツ語はほとんど話せなかったので、彼女との会話は全編英語でした。
なので、子どもの頃から親しんできた母語の歌が、急に聞こえてきたので、びっくりするとともに、とても嬉しそうでした。
余談ですが、逆の立場の経験もあります。
ドイツに居たときに、アルゼンチン人の友人が、突然「島唄」を歌い始めるということがありました。
最初の

しまう~♪
の3音だけ完璧な日本語で、4音目以降はあやふやなハミングに変わります。

「た」までで「しまうた」っていうひとつの言葉だよ!
と大笑いしましたが、ほんの少しでも、母語や母国の曲が聞こえてくると、嬉しくなりますね。
外国語の歌詞を全部覚えて、上手に歌いこなすのはなかなか難しいですが、冒頭やサビのワンフレーズだけでも口ずさめるようにしておくと、母語話者には喜ばれると思います。
話を戻して、今回この「O Tannenbaum」を検索していて、英語版もあることを初めて知りました。
タイトルは
です。

ちょっと嫌な予感がするね…。
と思いつつ聴いてみたところ、案の定

なんかリズムがむりくり?
「Tannenbaum」は、これだけでひとつの単語です。
それに対し「Christmas tree」は2語ですが、音節数は3音節で同じようです。
でも、全体的になんだかリズムが違う気がします。
一応歌ってみたのですが

めっちゃ歌いにくい…。
「christ」を素早く言うと、なんとかおさまりそうですが、ゆったりとした三拍子が

なんだか台無し…。
日本語だと「もーみーのきー」と、いい感じに合わせられていますし、先程の「しまう~」のように、単語の途中で区切ってもおかしなことにはならず、自由自在です。
でも、音節単位の言語同士で、なんとなくリズムが異なると、うまく当てはめるのが難しいのかもしれませんね。
というか、クリスマスツリーではなく

Tannenbaum(もみの木)なんですけど!
英語では「fir tree」だそうなので、直訳の方がまだ合わせやすかったのではないかと思いました。

日本人の個人の感想です。
おわりに
クリスマスソングの中から
をご紹介しました。
外国語の歌は、正しい発音ももちろん目指したいですが、それよりも、リズムに乗って楽しむことが、上達への近道なのではないかと思います。
プレゼントや飾り付けの準備をしながら、わくわくした気持ちで歌いたいですね。