住宅ローン控除と住宅リフォーム税制の拡充:子育て世帯と若者夫婦世帯

税金
税金

子育て支援の税制があるそうですが、子どもはまだいません。

くま税理士
くま税理士

40歳未満なら、お子様がまだいなくても対象になりますよ。

子育て支援に関する税制のうち

  • 住宅ローン控除の拡充
  • 住宅リフォーム税制の拡充

と、適用の対象となる

  • 子育て世帯等

について解説します。

子育て支援の税制

子育て支援に関する税制として

  • 住宅ローン控除の拡充
  • 住宅リフォーム税制の拡充

の措置が、令和6年分で適用されることになりました。

元々、令和7年度税制改正での

  • 住宅ローン控除の拡充
  • 住宅リフォーム税制の拡充
  • ⽣命保険料控除の拡充

が検討されていますが、急激な住宅価格の高騰等を鑑み、先行しての対応となります。

まず

  • 住宅ローン控除

では

  • 借入限度額の上乗せ
  • 床面積要件の緩和

の措置があります。

新築および買取再販住宅の借入限度額は、令和6年分から

  • 認定:4,500万円
  • ZEH:3,500万円
  • 省エネ:3,000万円

となりますが、子育て世帯等については

  • 認定:5,000万円
  • ZEH:4,500万円
  • 省エネ:4,000万円

です。

床面積要件については、従来50㎡ですが、合計所得⾦額1,000万円以下の者に限り

  • 40㎡

に緩和されます。

また

  • 住宅リフォーム税制

の対象工事には、従来より

  • 耐震
  • バリアフリー
  • 省エネ
  • 多世帯同居
  • 耐久性向上

といったものがありましたが、ここに

  • 子育て対応改修工事

も加わることになりました。

具体的には

  • 子どもの事故防止
  • 対面式キッチンへの交換
  • 防犯性向上
  • 収納設備の増設
  • 防音性向上
  • 間取り変更(一定のもの)

などのための工事が該当し

  • 対象工事限度額:250万円
  • 最大控除額:25万円

となります。

子育て世帯等

妊活中なのですが、子どもがまだだとダメですよね?

くま税理士
くま税理士

いえいえ。「子育て世帯等」には、これからお子様を授かる予定の方も含まれます。

今回の

  • 住宅ローン控除の拡充
  • 住宅リフォーム税制の拡充

の対象となる

  • 子育て世帯等

は、正式には

  • 特例対象個人

と呼ばれ

  • 「19歳未満の扶養親族」を有する者
  • 40歳未満で「配偶者」を有する者
  • 「40歳未満の配偶者」を有する者

のいずれかのことを言います。

つまり

  • 19歳未満の子どもがいる(子育て世帯)
    または
  • 夫婦のいずれかが40歳未満(若者夫婦世帯)

なら該当します。

なお、該非の判定は、原則として令和6年12月31日の現況によることとされています。

また、用語として

  • 扶養親族
  • 配偶者

という言葉が使われていますが

  • 扶養控除を受けている
  • 配偶者控除を受けている

という意味ではありませんので、たとえば

子どもは1人で、扶養控除は配偶者が受けています。

という方も対象になります。

40歳以上の夫婦の場合は、19歳未満のお子様がいらっしゃれば、どちらも該当するということですね。

また

配偶者は40歳未満ですが、配偶者控除は受けていません。

といった方も対象です。

夫婦のどちらかが40歳未満であれば、お子様がいらっしゃらなくても該当します。

おわりに

子育て支援に関する税制のうち

  • 住宅ローン控除の拡充
  • 住宅リフォーム税制の拡充

と、適用の対象となる

  • 子育て世帯等

について解説しました。

既にお子様がいらっしゃる方はもちろん、40歳未満の方であれば、今現在が子育て中でなくても、将来お子様と暮らすことになる住宅について対象となります。

家族全員が安全で快適に暮らせるよう、より良い住環境の整備ができるといいですね。

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