![](https://taxcptaf.com/wp-content/uploads/2022/06/woman_question.png)
白色申告から青色申告に変更したいです。
![](https://taxcptaf.com/wp-content/uploads/2020/05/boy_question.png)
10万円控除から65万円控除に変更したいです。
![くま税理士](https://taxcptaf.com/wp-content/uploads/2019/03/animal_kuma.png)
どちらも貸借対照表の作成が必要ですね。
の方が
に変更したい場合は、貸借対照表の作成が必要です。
貸借対照表自体は、会計ソフトなどで正しく記帳すれば自動的に作成されますが、そのためには、期首残高の設定が必要です。
主な勘定科目の期首残高について解説します。
期首残高の設定
現金
プライベートの現金と区別して
などを使用している場合は、前年の12月31日の残高を設定します。
プライベートと区別していない場合は、現金勘定の設定は不要です。
預金
事業用の銀行口座を使用している場合は、前年の12月31日の残高を設定します
プライベートと区別していない場合は、預金勘定の設定は不要です。
売掛金
前年の売上で、まだお金をもらっていない分の金額を設定します。
例えば、前年の12月に引き渡したけれど、入金は今年の1月、といった場合などです。
棚卸資産
在庫がある場合は、前年末の在庫(期末棚卸資産)の金額を設定します。
前払金
前年に前払いしていたものがある場合は、設定します。
貸付金
貸付金がある場合は、前年末の残高を設定します。
固定資産
固定資産の期首残高は、前年の青色申告決算書や収支内訳書で確認できます。
前年の貸借対照表を作成していなくても、減価償却費の計算をしているため
がわかります。
この前年末の未償却残高が、今年の期首残高です。
減価償却費の計算は、前年が青色申告の場合は、3ページ目にあります。
![青色減価償却](https://taxcptaf.com/wp-content/uploads/2022/11/il_2211_bs01.png)
![青色減価償却](https://taxcptaf.com/wp-content/uploads/2022/11/il_2211_bs01.png)
前年が白色申告の場合は、2ページ目にあります。
![白色減価償却](https://taxcptaf.com/wp-content/uploads/2022/11/il_2211_bs03.png)
![白色減価償却](https://taxcptaf.com/wp-content/uploads/2022/11/il_2211_bs03.png)
上記の例の場合は
で、固定資産の合計は、44,680,000円になります。
会計ソフトの固定資産台帳に登録する場合は
を登録します。
買掛金
前年の仕入代金などで、未払いのものがある場合は、その金額を設定します。
借入金
借入金がある場合は、前年末の残高を設定します。
未払金
前年に未払いのものがある場合は、その金額を設定します。
前受金
今年の売上で、前年に先にお金をもらっていた分の金額を設定します。
例えば、引き渡しは今年の1月だけれど、入金は前年の12月、といった場合などです。
預り金
前年に預かっていた金額がある場合は、設定します。
おわりに
の方が
に変更したい場合の、貸借対照表の期首残高について解説しました。
漏れのないように正しく設定しましょう。