
確定申告が無事に終わりました。

ついでに住民税も確認しておくといいですね。
住民税の概要と、神戸市の
をご紹介します。
所得税と住民税
個人が収入に応じて納める税金として
があります。
所得税は国に納める国税、住民税はお住まいの地域に納める地方税です。
神戸市民の場合は
とも呼ばれ、神戸市と兵庫県に納める税金が住民税です。
住民税の金額は、所得税の確定申告の情報が、国から地方へ送られることで決定します。
例えば、令和6年に納める住民税の金額は、令和5年分の所得税の確定申告の情報で決まります。

1年ずれるのですね。

おっしゃる通りです。
従って、収入が少ない年に多額の住民税を納めなければならなかったり、逆に収入が多いのに住民税は少額でよかったり、ということもあります。

私は年末調整だけで確定申告はしませんでしたよ。

会社員の方の場合は、別の方法で市町村へ情報が送られています。
年末調整が終わると
を会社からもらいますよね。
これとほぼ同じもので
という書類があります。
この給与支払報告書を、会社が毎年1月末までに、それぞれの市町村へ提出することで、前年の収入(所得)を把握し、住民税の金額を決めることができるようになっています。
納付方法は、会社員の方(給与所得者)は、1年分を
の12回に分けて、給与から天引きし、会社が代わりに納付します。
それ以外の方は、1年分を一括または年4回(6月、8月、10月、翌年1月)に分けて、自分で納付します。
住民税額シミュレーション
それでは、住民税額を試算してみましょう。
所得税の確定申告をされた方は
年末調整だけで確定申告をされなかった会社員の方は
をご用意ください。
神戸市の個人住民税(市県民税)のサイトはこちらです。
この中の
のところに、住民税額シミュレーションがあります。

[税額の計算方法]を押すと「住民税(市県民税)の税額の計算方法」の画面になります。
その中段に[住民税額シミュレーション]のアイコンがあります。

アイコンをクリックし、確認画面で同意して進むと、試算の最初の画面になります。


生年月日を入力し、選択肢の中から該当する項目を選びます。
会社員の方は
を選ぶと、源泉徴収票の内容を入力する画面になります。

生命保険料は、内訳だけを入力すると、住民税での控除額が自動的に計算されます。
ふるさと納税をした場合は、寄附金を入力する箇所で、ワンストップ特例制度の適用有無も選択することができます。


入力が完了し[税額試算]を押すと、住民税額の試算結果が表示されます。

下には詳しい内訳もありますので、確認してください。


所得控除は、所得税と住民税で、その金額が異なるものがあります。
寄附金税額控除の下には、ふるさと納税目安額のシミュレーション結果もありますので、参考にするといいですね。
事業所得や不動産所得がある方は、最初の画面で
を選び、確定申告書の内容を入力します。


例えば、事業所得(青色申告)で
の場合は、[事業所得入力]を押して「事業所得の詳細入力]の画面で
といったように、青色申告特別控除(10万円、55万円または65万円)の金額も必要経費に含めて入力します。

[入力確定]で元の画面に戻りますので、所得控除など、その他の項目も入力し[税額試算]を押すと、試算結果が表示されます。


内訳などの見方は、会社員の方と同じです。
個人事業をされていて、年によって収入の増減がある方は、早めに住民税額も確認しておきたいですね。
おわりに
住民税の概要を解説し、神戸市の
をご紹介しました。
住民税は、会社員以外の方にとっては、自分で直接納付をしますので

税金を納めた!
という意識があるものです。
けれど会社員の方にとっては、所得税や社会保険料と同様に

なんかいろいろ引かれているもののひとつ?
でしかないかもしれません。
年末調整で精算される概算の前払いである所得税と違って、住民税は、前年の所得に応じてそのときに実際に納めた税金です。
給与明細の住民税の金額を見て

今月は神戸市(または兵庫県)に○○円納めた!
と、大いばりで神戸市営地下鉄に乗ってくださいね。(笑)