今週、国体の高校野球硬式の部が行われ

めちゃくちゃ感動しました。
特に準決勝の2試合は、最終戦に相応しい白熱した試合でした。
まさに
かごしま国体。
選手および関係者の皆様、素晴らしい時間をありがとうございました。
さて、国体が終わると

選手の進路が気になるね。
その進路のうちのひとつ、2023年のプロ野球ドラフト会議が、10月26日に開催されます。
私の
をご紹介します。
またまた大昔の話が出てくるかもしれません。
昭和生まれの皆様、お楽しみに。(笑)
ドラフト会議の思い出
ドラフト会議の名場面と言えば
の
でしょうか。
逆指名や、自由獲得枠、希望入団枠などの制度がなく、純粋にくじ引きだったあの時代、史上最多8球団指名の記録が生まれました。
その当たりくじを引き当てたのは、近鉄の監督だった仰木彬さんです。
しかも

最後の1枚だったんですよ!
ドラフトのくじは、弱い方(下位の球団)から引くことができます。
伝説の10.19の翌年、悲願のリーグ優勝を果たした近鉄は、順番が最後でした。
8枚もあるので

絶対残ってないよね…。
と誰もが思いました。
くじを引いた仰木さんもそう思っていたようで、くじを開けるときに、自分は開けずに他の人が開けるのを待っていました。
ところが誰も手を挙げません。
くじを引いた全員が、キョロキョロとお互いを見合っています。
そこで、仰木さんがようやく自分のくじを開けてみたところ、当たりくじだったというひとコマです。
が、一瞬流行りましたよね。
また、くじ引きについて、古田敦也さんが秘策を話していたことがあります。
のちに別の番組で詳細を語られたようですが、私が聞いたのは、2019年のドラフト直前です。
関西ローカル番組のスポーツコーナーで、ご自身が引き当てたときのことを話されていました。
を想像し
と決めて、くじ引きに挑んだそうです。
このとき古田さんは、競合した5球団のうち、最初に引いて当たりくじを引き当てました。
他の人が混ぜたりしていない状態で、最初に引けたからこその秘策かもしれませんね。
そして、この話を懇々と聞かされた(かもしれない)、ヤクルトの高津臣吾監督は、直後のドラフト会議で、奥川恭伸投手を見事に引き当てました。

3球団競合で最初に引きました!
古田理論(?)でいうと

2枚目(真ん中)だったのかなー。
なんて思ったりします。
くじ引きには
もいれば
もいるのですね。
ドラフト会議について思うこと
ドラフト会議は、交渉権の取り合いをする会議です。
あくまで交渉権ですので、指名されても、入りたくなければ、契約しなくても何も問題はないはずです。
でも、断るとよその球団にも行けません。
そして
細かいルールが、そのときどきであります。
新しいルールができるたびに、悪いことをする人がいて問題になります。
そして、いたちごっこのごとくルールがコロコロと変わり、なんだかがんじがらめの様相を呈しています。
「逆指名」とか「○○枠」なども、できてすぐに無くなったりして、長年迷走していますよね。
選手も関係者も、スカウトなどの球団側だって

今年のルールはいつまでにどうするんだっけ!?
と、毎年落ち着かないのではないでしょうか。
また、くじ引きは、ドラフト会議の名場面にもなりますが
なんて、なんてかわいそうなのだろうと、いつも憤りを感じています。
しかも、お互いに望んでいて
が
だったとしても、横やりが入って叶わないことがあります。
ドラフト1位でみんなに取り合いされるよりも、3位とか5位とかの方が希望の球団に行けたかもしれない…とまで思ってしまいます。
相思相愛のときは、絶対に引き当ててほしいです。
横恋慕で邪魔をしないでほしいです。
仕方なく邪魔をすることになって、悲しい出来事が起きたこともありましたね。
ドラフト制度が導入されたのは、1965年だそうです。
それ以前は、お金だけで取り合いをしていたのでしょう。
残念ながら(幸いにも)リアルタイムでは知りませんが

巨人の星(漫画)で読みました!
同漫画で、契約金合戦の様子を描いた場面がありました。
当時は
といった具合に、戦力や新人選手の獲得について、球団格差が大きかったようです。
球団内部の情報も簡単に得ることはできず、契約内容もあまり細かくなかったのかもしれません。
そういう過去を経て、ドラフト制度の導入に至ったようですが、今は昔とは違います。
それぞれ好きな球団は分散していますし、情報も溢れています。
この豊かになった日本で

契約金や人気だけで将来を決める人なんている!?
進路は
の2択ではありませんし
の4択でもありません。
個人個人で、もっと細かく
様々な組み合わせの、数えきれない選択肢があります。
順番だって自由です。
ラグビーの福岡堅樹さんが、選手をしてから大学(医学部)に進学したのは、記憶に新しいですよね。
ドーム型の球場が生まれ、球団の本拠地は、全国各地に分散することができるようになりました。
屋外の球場しかなかった時代の、関東から広島の間だけではありません。
なので、近年は
というのが、希望球団の条件になることも多いですよね。
松坂大輔さんも、ドラフトのときの希望球団は、地元の横浜ではないかと報道されていました。
野球選手はリモートワークはできませんので、試合の半分が出張だったとしても、やっぱり
というのは魅力です。

家族や友人が、気軽に観に来られるね。
もちろんお金も、球団側のアピールポイントのひとつですが、契約金や年俸だけでなく

うちは育成枠で奨学金をご用意しております。
なんて球団があるといいなと思います。
ドラフト制度は、スポーツ大国アメリカで、メジャーリーグより人気がある(?)アメリカンフットボールの組織(NFL)に倣って導入されたそうです。
プロスポーツの選手獲得のための制度として、不正を防ぐ意味でも、合理的なものなのかもしれません。

でもサッカーは世界中で人気だけど、くじ引きなんてないよね?
サッカー選手は、学生時代から下部組織に所属していたり、誰がいつJリーガーになったのかよくわからなかったりしますよね。
外国で活躍する選手も多く

久保建英選手は、何歳からスペインにいるの???
なんて疑問も。
結局、それぞれの
で、成り立っているのだと思います。
なので、日本のプロ野球も
ようにすればいいのになと思います。
その上で、個人の
とすればよいだけではないでしょうか。

そうなると結局また、ウラガネ問題とかになるんじゃない?

ほんとに大人ってバカだよね…。
将来有望な若者を、腹黒いおじさんたちの、ちっぽけで姑息な小競り合いに、巻き込まないでほしいです。
球団のことを思って奔走するならまだしも、努力もしないで、自分(の評価や成績)のためだけに、望んでいない選手を無理やり獲得しようとするのは、一切やめてほしいです。
どうしても来てほしかったら、日本ハムが大谷翔平選手にやったように、プレゼンすればいいじゃないですか。
選手が入りたいと思う条件を提示すればいいだけです。
サッカーのように「オモテガネ(契約金)」で勝負してもいいのではないですか。
選手側も、自分の希望を、もっと細かく伝えることができるといいですね。
カチコチの変なルールや期限があるから、詳しいことを教えてもらえないんです。
早々に進学を決めてしまって、交渉する余地すら与えてもらえないんです。
花巻東の佐々木麟太郎選手は、外国の大学に進学することに決めたそうです。
プロ志望届の提出期限直前の発表でした。
佐々木選手は、今回(2023年)のドラフトの目玉として、各球団や報道機関が大注目でした。
夏の甲子園にも国体にも出ていたのに、その合間をぬって、短い期間で、国内の大学やメジャーリーグの誘いを断り、プロ野球も断ること(プロ志望届を提出しないこと)を決めました。

卒業まで、まだまだ時間はあるのにね…。

というか、練習する暇がないね…。
しばしばドラフト会議の日を
と表現することがあります。
待っているだけで、自分では何も変えられないのに、変ですよね。
運命の日は、自分で決めたいですよね。
野球を愛しているのなら

選手ファーストでお願いします。
おわりに
私の
をご紹介しました。
子どもの頃は

今年はくじ引きが少なくてつまんないね…。
などと、くじ引きを楽しみにしていましたが、自分が自分で進学や就職を決めるようになると

くじ引きなんていらないから、行きたいところに行かせてあげてよ!
と思うようになりました。
ルールがコロコロと変わるのも問題ですよね。
若い選手が、より良い人生を歩めるように、という点については、学生スポーツに従事している方の方が精通しているかもしれません。
ほかのスポーツやよその国で、もっと参考になる方法があるかもしれません。
プロ野球関係者以外の有識者をたくさん招いて
を開いてみてはいかがでしょうか。