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スペイン人の深イイ話:時間に遅れたのは日本人!?国民性と歩み寄る気持ち

雑記
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サッカーのワールドカップが盛り上がっていますね。

ドイツ戦は大興奮でした。

明日はコスタリカ、そして来週はスペインとの試合です。

スペインといえば情熱の国。

ラテン系で「毎日パーティー!」みたいな陽気な人達ばかりなのかなと思っていましたが、実際に出会ってみると、協調性が抜群で、とても思いやりのある心優しい人達でした。

人の性格はそれぞれですので、○○人というくくりで決めつけることはよくありませんが、国民性にまつわるとても嬉しい体験をしたので、ご紹介します。

時間を守る○○人

ドイツで暮らしていたときに、クラスメイトとお食事会をすることになりました。

参加者は

  • スペイン人:10名弱
  • ドイツ人:1名
  • 日本人:2名

ドイツ人は、スペイン人の子の彼女です。

つまり「スペイン人のお食事会」に、日本人が少しだけ混ぜてもらうという状況です。

約束の集合時間は19:00。

ここでハタと普段の刷り込みを思い出します。

授業中に時間や時計の話が出るたびに、スペイン人とイタリア人は「自分たちがいかに時間を守らないか」を熱心に語ります。

電車が時間どおりに来るなんてことないよ。

誰も約束の時間なんかに集まらないよ。

面白おかしくお国柄を語ってくれます。

2000年のシドニーオリンピックのときも「オーストラリア時間」が話題になりましたよね。

ヨーロッパだと、ドイツやスイスなどは時間に比較的正確、スペインやイタリアなどは時間におおらか、というイメージをお持ちの方も多いと思います。

一方、日本人の中でも、かなり時間を守るわたし。

守るどころか、早く着き過ぎてしまって時間つぶしに奔走することもよくあります。

スマホなんてない大昔には、周囲に何もない駅のベンチで、1時間以上本を読んで待ったこともあります。

そんなわたしですが、スペイン人が大半を占める今回のお食事会。

相手の文化に歩み寄って、遅れていくことを決心しました!

でもどれくらい遅れたらいいのかな…。

と悩み、とりあえず10~15分遅れぐらいで着くように逆算して出発です。

ところが、いつもの余裕をもった逆算が裏目に出て、結局ギリギリちょうどか1~2分遅れぐらいで着く電車に乗れてしまいました。

やっぱり遅れられなかったなー。

と思いつつ電車を降ります。

駅のホームに降り立つと、大きな駅だったので、大勢の人混みの先に参加者の一人のスペイン人の姿がチラチラ見えました。

ちゃんと時間どおりに来る人もいるんだー。

と思いながら、走って追いかけて声をかけます。

すると「あれ?」と一瞬変な顔をしたあと、悲壮な表情で

間に合うかな。ちょっと遅れそうだね…。

と、やたらと早歩きです。

変だなと思いつつ

いつもみんな時間どおりに来ないって言ってるじゃん!

と笑い飛ばし、集合場所へ。

結局2分遅れぐらいで到着したのですが、そこにはなんとすでに全員が集合していました。

なんで!?ごめん!!
いつも遅れてくるって言ってるじゃん!

と言うと

「今日は日本人が来るから時間を守ろうね。」ってみんなで言い合ってたんだ。

とのこと。

スペイン人が時間を守ってるのに、日本人が遅刻したらダメじゃん!

と大笑いされました。

お互いの文化に歩み寄ろうとし過ぎて、少しすれ違ってしまった出来事でした。(悪いのは遅れた私なのですが…。)

その後、お食事会が始まり1時間程度経過したところで

遅れてほんとにごめんね。

と言うと

スペイン人だけの集まりだったらまだ誰も来てないよ。

と笑っていました。

他国の人と会うときに、相手のお国柄を学び、理解して分かり合おうとする気持ちは素晴らしいものです。

そして、それが相手から伝わるととても嬉しいです。

普段から、時間を守らないことをあんなに力説しているスペイン人のクラスメイトが、日本人が来るからと申し合わせて「日本人時間」に合わせてくれたのです。

本当に心温まる感激した出来事でした。

あなたは何人気質?

国民性に関する書籍はたくさん出版されていますが、わたしが気に入っているのはこちらです。

少し古い本なので変わっているところもあると思いますが、巻頭で自分が何人気質かの診断ができます。

あなたは何人でしょうか?

わたしはイタリア人でした。

時間は守りますけど。(笑)

おわりに

ワールドカップのスペイン戦を目前に控え、スペイン人との思い出話をご紹介しました。

外国に行ったり、外国人と出会ったりすると、訪問国や相手の国の国民性に接することができます。

また逆に、日本や日本人が、他国の人からどんな風に思われているのかも伝わってきます。

それぞれの文化や慣習の違いについて、お互いに歩み寄ろうとする言動は、国際交流の醍醐味です。

でもこれは、日常生活においても同じなのではないかと思います。

信頼関係を築くには、片方だけが合わせるのではなく、相互理解の姿勢が大切ですね。

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